16番ホールのバンカー
ご投稿 : ネオ 様


この話は、知り合いのAさん(仮名)から聞いたAさんの体験談であって、私は聞いたことをここに記すだけです。

この話はAさんから平成10年(1998)頃に聞いた話です。
Aさんが、N市(管理人修正)のあるゴルフ場で、学生時代キャディーのアルバイトをしていた時の話です。
そのゴルフ場の真ん中には県道が通ってるのですが、その道は結構危なくて、緩やかな下りから上りに変わる地点にはカーブがあります。Aさんは何度もその道を走ったことがあるのですが、緩やかな下りなので、ついスピードが出てしまう道だそうです。
さらに道が谷状になっているので、対向車もスピードが出ていて、カーブを曲がりきれずに正面衝突したり、ガードレールにぶつかったりなど事故が多発しているポイントがあります。
そのカーブの両サイドに、ゴルフ場の12番ホールのティーグラウンドと16番ホールのグリーンがあります。
ある日、Aさんはキャディーとしてお客さんに付いていて、16番ホールのセカンドショットの地点にいたときのことです。
ある一人のお客さんがグリーンに向かって『ファ〜〜!ファ〜〜!」(打ったボールが人のいる方(前の組、隣のホール、自分の組、その他なんでも)へ飛んでいったときに危険を知らせるための叫び声。)と叫びました。
Aさんは前の組の客かグリーンキーパーの人がいると思い、前方を見ましたが誰もいません。それでもそのお客さんはひたすら『ファ〜〜!ファ〜〜!』と叫んでいました。
Aさんは近づいていってお客さんに尋ねたところ、グリーンと県道の間のバンカーに人がいて、腰をかがめて何かを探しているのが見えるというのです。
Aさんは何度見てもそのような人が見えず、仕方なくバンカーまで走って見に行ったそうです。
Aさんが人がいないことを確認してお客さんのところに帰ると、そのお客さんが青ざめた顔をしてこう言いました。
「兄ちゃんがバンカーに近づいていくと、その人は立ち上がったんや。そしたらその人なあ、頭が無かったんや・・・。そしてお兄ちゃんがそばまでいったら、その人はやぶの中に消えていったんや」と・・・
そのお客さんは気味悪いと言って残りのホールを回らずに帰っていきました。

プレーも終わり、キャディー室に帰って専属のキャディーのおばちゃん達にこのことを話すと、みんな怖がるなか、ある人がポツリと言いました。
「実はなあ、何年か前にあの近くの県道のカーブ地点で事故に遭ったライダーがいて、ガードレールか何かで首が切れて、ヘルメットが付いたままの頭がフェンスを越えて、16番ホールのグリーン脇のバンカーに転がっていたんや・・・」
その話を聞いてからというもの、Aさんは16番ホールのグリーン脇のバンカーをトンボで均す事があると、首が出てくるのではないかとびくびくしていたそうです。






本ページはフレーム構成となっております。
左端にメニューが表示されていない場合はこちらからどうぞ。