投稿者 : Black Velvet
車輪の下といってもヘルマン・ヘッセではない。
所用で出掛けた帰り、心霊スポットと呼ばれる場所へ寄り道をした時の事だった。
ここには不幸な最期を遂げた女性の姿(幽霊)が現れるという話がある。
兵庫県の山間部にある某市、街の中心からさらに山間に行った所にある山と畑に囲まれた小さな集落。
事件とは到底無縁と思われる長閑な集落で今から十数年前、女性の変死体が発見されるという事件があった。
当時、ニュースでも報道されたが警察の捜査の結果、女性の死は自殺ということで片付けられた。
警察が自殺と判断したためメディア等ではそれ以上の詳細は語られることは無く、以後一切の情報は途絶えていた。
集落の中の細い道を通り、事前に得ていた情報を頼りに大体の見当を付けていた場所へと向かう。
コミュニティセンターの側の路上に車を停め、目の前にある小さなグランドに目を遣る。
このグランドの辺りで女性の遺体が発見されたと聞いた。
周囲を写真に収め、西に沈む太陽に追われるように現場を後にする。
それから数日後のこと。
掻き集めた僅かな情報を整理していてある大きな事実誤認があった事に気付いた。女性の変死体が発見されたのは小さなグランドと聞いていたのだが、実際はグランドでは無いということが判明。
では、その女性の変死体が発見された場所とは何処だったのか?
あろうことか、それは私が車を停めていた場所そのものだった…
しかもピンポイントで女性の死体のあった真上辺りに車を停めていたようだ。
故意ではなかったにしろ、本来なら真っ先に自身の非を詫び、お亡くなりになった女性のご冥福を祈らなければいけないところではあるのだが、流石の私もこの事実を知って少し鬱になった。
(簡単ではあるが)Twitterにこの話を書いたところ、フォロワーのほしみ様(@shirotougilove)から「心霊的には招き寄せられたとかいうことになるのでしょうか。」というリプライを頂いた。
思い起こせば以前にも同じ様な事があった。
偶然なのか、或いは何か人智の及ばぬ不思議な力がそこに働いたのかは私などには知る由もないが、不思議なことは本当にあるのだろうなと改めて思う出来事だった。