投稿者 : Black Velvet
平成15年(2003)3月8日、午前6時50分ごろ。 いつもより寝坊していた私は突然金縛りにあった。 まぁ、金縛り程度の事は日常茶飯事なので特に驚きもしなかったのだが、それから暫くしての事である。 何処からとも無くぼんやりとした黒い人影が現れた。そして、それは「ブツブツブツ…」とお経か何かを呟きながら、寝ている私の布団の周囲をゆっくりと回りだしたのだ。 ある程度慣れている事とはいえ、怖いという気持ちもあるが、何か無性に鬱陶しくなってきた。 出来る事なら跳ね起きてこの影を取り押さえてやりたいのだが、悔しいかな体は自分の意思に反してピクリとも動かない。 その影は、それからも暫くブツブツと何かを呟きながら私の周囲を数回回り消えていった。 そして、その影が消えるのとほぼ同時に金縛りが解けた。 あれは一体何だったのか。
関係のない話だが、同日の同じ時刻頃、兵庫県に本社を置く大手の養鶏会社の会長夫婦が自殺をしている。 |