火の玉

投稿者 : Black Velvet


平成13年(2001)8月30日午後9時55分。
その日、私は会社の同僚を家に送るため雨の中車を走らせていた。
(兵庫県)三木市志染町御坂から同町戸田に通じる道を走っていた時のこと、視界の前方右手にぼんやりと光りながら動くものが見えた。
二階建ての民家の屋根より少し上の空を、マッチの頭の半分ほどのオレンジ色をした光の球がコントロールを失ったようにふらふらと飛んでいる。明るさは丁度、電池の弱った懐中電灯の豆電球ほどだっただろうか。
あまりに突然の事だったのと、同僚はその手の話にはあまり強い方ではないので敢えて黙っていた。
暫く(数10秒程度?)ふらふらと飛んでいたその光の球は、やがて民家の屋根の向こうに隠れてしまった。





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