生 霊

ご投稿 : ほしみ 様

2020-08-12

自分は、その頃元気が無くて部屋の中で寝ていました。
何か変な夢を見ていましたが、その終わりがけに、人の顔が迫ってきたのです。
髪の毛が生えていなかったからか、それを無意識に「お坊さんだ」と思いました。
おかしいと感じて、驚き目を覚ましましたが、体が動かなくなっていました。
隣の部屋からなのか、或いは外からなのか、人の声が聞こえました。
体を横向きにしていたのですが、後ろからさわさわと首元を撫でるものがありました。
目だけを動かしてそれが何なのかを見ようとしたのですが、視界の隅に黒い影があったようななかったような気がしただけでした。
しかし自分はパニックになって、どうにか体を動かそうとしたのですが、できませんでした。
それで、そのまま横になっていると、部屋と繋がっている玄関の方から、何かがやってくる気配というか圧を感じたのでした。
そして、それはのしのしとこちらに向かってきて、「言い逃れは許さないからな」と言いました。
しばらくすると動けるようになっており、何もはっきり見ることもなかったのですが、非常に焦らされるというか、恐慌的な体験でした。

個人的に悩みを抱えており、生活も自堕落なものだったのでそんなものを見たのかという気もしています。
幽霊というよりは、起き抜けの頭が見せた幻覚だったかもしれません。






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