投稿者 : Black Velvet
平成22年(2010)11月1日深夜。
私がトイレに起きて二階の自室に戻ってきた時のこと。
部屋には泊まりで遊びに来た友人Aがまだ起きていた。(私はAを放っておいて先に寝ていた。)
ここで少し説明をすると、私の部屋の入口は小型の冷蔵庫で塞がれていて、私の部屋に入るには隣の六畳間を通らないと入れなくなっている。
ここからはAから聞いた話。
トイレから帰ってきた私はいつもなら自室に直行するのにこの時に限って隣の六畳間に入ると照明も点けずに少し奥に入っていった。
そして、誰かに何かを諭す様な口ぶりで話していたという。
何を話していたのかははっきりとは解らなかったらしいが、ただ
「こっちじゃないよ」
という私の言葉だけははっきりと聞き取れたと言う。
Aは六畳間に誰か(家のネコか、私の家族でも)居るのかと思い、六畳間から出てきた私に
「誰か居るの?」
と訊いたそうだが、私は
「ううん」
と言って何事も無かった様に再び眠りに就いたと言う。
その話を朝になってAから聞かされたのだが、トイレに起きた(行った)事以外全く憶えていない…
何かあったからといってすぐにそれを霊だ何だと結びつけるのは好きではないが、気になる事が無い訳ではない。
この事があった五日前に、知人が若くして突然亡くなっている。
どんなに忙しくても誕生日などには忘れずメールをくれる様な人だった。
もしかしたらお別れを言いに来てくれたのかと思わなくも無い。