貴○荘後日談

投稿者 : Black Velvet

兵庫県南部の廃墟系心霊スポットとしては知名度からいけば「ユネスコ会館」、「武家屋敷」と並んで有名と思われるA市の貴○荘跡(解体済)を訪れた時の後日談である。

貴○荘を訪れた翌日のこと。午後4時を過ぎた頃からだろうか、職場で突然全身に猛烈な悪寒を感じ、体の中から全身を貫くような言い表し様の無い寒気に襲われた。それもいつもなら暖房が効き過ぎていて窓を開ける程の職場に於いてである。
どちらかといえば心霊現象等に否定的な私だが、これまでの経験から「どうも何か拾ってきたらしい…」という事は直感的に解った。
仮に噂されるような女性の霊が貴○荘に居たとしても、それは地縛霊なので付いて来る由も無いと思う。そうすると、そういう場所(心霊スポット)には霊が集まり易いと聞くので、あるいはそういったものを持ち帰ってきてしまったのかも知れない。
これまでにも何度となく自力で振り払ってきた私だったが、どうも今回は長期戦になりそうな気がした。しかし、平日に「霊が憑いたので落としてきます」とか言って仕事を休ませて戴けるほど世の中甘くは無い。
取り敢えず週末まで様子を見ることにする。

1週間後の週末、たまたま何かに導かれるように加西市の山の頂にある霊場を訪れた。すると悪寒も心身の不調もこれまでの事が嘘のようにすっと治まった。
思い込みの為せる技なのか、はたまた本当に霊が憑いていたのかは私には解らない。しかし不思議な事も有るものだと再認識させられた一件であった。






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