須磨海岸での出来事
ご投稿 : もう駄目〜 様


今から15年程前(1989年頃?)の話です。
夏に須磨海岸で友人7人で花火をしていました。
夜9時頃でしたか、僅かな量の花火も尽き、何をするでもなく波打ち際をフラフラ歩きながら真っ暗な中3人と4人に別れて話をしていたんです。

後を歩いていた4人は大声で笑いながら雑談していたのですが、ふと後の様子が(理由も無く)気になり振り返ったら、ぼんやりと姿が確認できホッとしたのですが、よくよく見るとどうも人数が多いんです。
4人のはずが6人見える!
横の友人にそのことを言うと「ナンパでもしたんちゃう?」と軽く笑って振り返り「なんやあいつら4人だけやんか〜」。
私ももう一度振り返って見る。7人に増えてる...

今までの経験上「これはまずい」と気づき慌てて後に叫んだ
「ヤバイからみんな逃げろ!ようけ付いて来とう!」
みんな必死に走りました。もう死ぬほど。

あの後みんな必死に須磨駅まで逃げたんだけど、2人足りなかったんですよ。で、慌てて探しに戻ったら姿が見えない。
すると海の方から声が聞こえて真っ暗な海をよく見ると2人が居たんです。
「助けてくれ〜!こいつおかしいんや!俺一人やったら押さえられへん!」
みんな慌てて海に入り必死になって二人を引っ張って岸まで引き戻したんです。
ずぶ濡れになってゼェゼェ言いながら「何でこんな事になってんねん?」と誰かが聞いた。
助けを呼んでいた方の友人(仮にKとしましょう)が言うには、もう一人(仮にUとします)がいきなり海に飛び込んだんで慌てて追いかけたそうです。
「お前泳がれへんくせに何しとんねん!はよ戻るぞ!」ってUの腕を摑んだ途端、彼等の周りで物凄い怒声が響いた「そいつは返さん!」
Uはといえば何だか夢中で沖に向かい続けていてK一人の力では引き戻せずにズルズルと引き摺られていたそうな。

岸に着いた時点でUは気を失っていたので、みんなで代わる代わるUを背負い、須磨駅に辿り着いて街灯の明るさに一同ホッとしたのも束の間、最後尾を歩いていたKが「なぁ...ちょっとU見ろや」とかすれた声で訴えた。
明るい所でよく見ると、Uの両手・両足・首全てに、食い込む程海草が何重にも巻きついていました。
「首絞まってるやんけ!救急車呼ばなアカン!」と友人の一人が須磨駅の駅員に頼みに行き、その後すぐUは病院に搬送された。

2日後みなでUの見舞いに行ったのですが、すでに退院した後でした。
家にも行きましたが誰も居ない。電話しても繋がらない。
U一家は忽然と私達の前から姿を消してしまいました。
その後風の噂も耳にしないままにもう18年経ちます...

あの時私の目に見えた者、暗い海の中で彼等二人を何十人もの影が取り囲み水面を踊るように回っていたんです。
その先には更に濃密な闇…正直持って行かれるかもしれんなって覚悟しましたよ。






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