県道15号線 有野町付近

もう何年も前の事。当時の勤務先の後輩と遊びに行った帰り道、五社出入口(阪神高速7号北神戸線)に差し掛かった時に後輩が冗談ぽくこんな話をしてくれた。
「噂なんですけどね、この辺り(幽霊が)出るらしいですよ… 道のせいもあると思うんですけど、事故も結構起こってるみたいですし、○○さん(Black Velvet)も気を付けて下さいね。」
それ系の話が大好きな私が、そんな話を聞いて「そうなんだ、(運転)気を付けなきゃね」で済ませられる訳もなく、運転に集中しつつも食い入るようにその噂について後輩に尋ねてみた。
「僕も人から聞いた話なんで、詳しくは知らないんですよ。」
そう言いながら、こんな話を聞かせてくれた。

岡場から五社を経て有馬、唐櫃(からと)へ続く道(兵庫県道15号神戸三田線)は、有野川に沿うように蛇行しながら走っている。
以前から事故はあったようだが、平成14年(2002)頃から急に事故が増え始めた。事故が多発するようになったのは、ここに幽霊が出るようになったからだという噂があるらしい。
深夜、この道を走っていて、カーブを抜けた途端、道の真ん中に小さな子供くらいの白い影が立っているのが視界に飛び込んでくる。とっさに急ハンドルをきって避けようとして、山の法面や川沿いのガードパイプへと突っ込んで行ってしまうのだそうだ。
事故が増えたと言われる年の前年(2001)、この周辺で幼い子供が犠牲となる痛ましい事件が起こっている。24年が経過した今(2025年現在)も犯人逮捕には至っていない。今も事件があった時期に警察が周辺の駅などで情報提供を呼び掛けるビラを配っているが、2020年、2021年の2年間の情報提供は0件。犯人逮捕につながるような有力な情報は得られていないという。
この子供が今も現れているのだという。

心霊の噂のある所には、真偽のほど、時代などは様々だが、そこには必ずと言ってよいほど人の死がある。
それは解っているつもりだが、実際の事件に関連するもの、それも幼い命が奪われたという話を聞くとは思ってもいなかった。
自分から首を突っ込んでいて勝手な言い草だが、故人の安らかな眠り、一刻も早い犯人の逮捕を願うと共に、「知らない方がよいこと」もあるということを今更のように痛感し、しばし押し黙ってしまった。

※おことわり
(1) 本記事の内容は“ミステリースポット”の紹介として掲載をしているものであり、特定の事件・事故、人物、組織(企業、団体、機関等)等の名誉棄損、誹謗中傷、揶揄等を目的としたものではないことをご承知おきください。
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