藍那幽霊道
―第2回踏査―

一家心中の現場?
前回、最後の最後で思わぬ目に遭った藍那幽霊道であるが、まだ私の中で確認の済んでいないものがある事から、懲りずに再びここを訪れる事となった。
それは、この道にあるという一家心中があったという場所である。
当初私が聞いた話では、この幽霊道を奥に進んで行った所に小屋と墓石があり、そこが一家七人が心中した現場であるという話だった。しかし、前回の探索では農作業小屋あるいは資材置き場のような建物は(幽霊道から)僅かに入ったところにいくつか見受けられたが、ある程度進むと山道になり結局その日は見つけられなかった。
ところが、最近になって一家心中の現場は幽霊道(と呼ばれる道)を入ってすぐの所だという話を聞いた。詳述すると、藍那小学校のすぐ東を走る道を100メートルほど行った所がそうだという。
確かに、藍那小学校の東側を走る道を入ると、山の法面(というか崖)があり、200~300メートルほど進んだ所に小さな畑や農作業小屋のようなものはある。しかし、周囲を色々と散策してみたのだが墓石は見当たら無かった。
結局、諸事情により地元の人に尋ねる事もままならず、一家心中の実否は依然不明のままである。


2005/05/17 追記
これまでに分った事を補足しておこうと思う。

以前、本稿にて藍那小学校の前から小河(木津方面)に抜ける道とこの藍那幽霊道(藍那古道)が混同されているのではないかと私なりの見解を書いたが、これは誤りのようである。謹んで訂正させて戴きたい。

現在のところ藍那幽霊道(藍那古道)沿いに墓石があるとの情報は得られていないが、藍那小学校の前を通り小河集落に入る所に(小河集落のものと思われる)墓地はある。ただし、ここに小屋、廃屋の類は見当たらない

平成7年(1995)頃、藍那小学校の前を通り小河集落に至るまでの道の途中に死体が遺棄されるという事件があったというが、詳細については定かではない。


2005/05/25 追記
藍那幽霊道(藍那古道)の奥に小屋があり、ここが一家心中の現場と言われているが、実際は殺人事件だったという話もある。
ただこれには様々な意見があり、この山間の集落で一家七人が心中したら記憶に残っているだろうと言う説もあれば、一家惨殺でなく心中なら時が経つにつれ忘れ去られていったのではないかと言う説もある。いずれにしろ年代がはっきりとしないので真偽の程は未だ不明である。


2005/06/12 追記
一家七人心中とは無関係と思われるが、平成12~13年(2000~2001)頃、兵庫県道52号線(小部明石線)の藍那トンネル東出口を少し行った資材置き場で一家が車内で心中するという事件が起こっている。



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