赤 道

赤く塗られた散策路と朽ち果てた鳥居
兵庫県南西部、住宅街の中に小島のように取り残された小さな丘陵(標高88メートル)がある。山頂には戦国時代には当地の豪族が居城を構えていた。この丘陵の東側に小さな川が流れており、川と並行して散策路が設けられている。赤色の舗装が施されていることから、この散策路は俗に「赤道」(あかみち)と呼ばれている。
赤道の川を挟んだ向かいには管理をする人がいなくなりすっかり荒れ果てた神社があり、倒れた鳥居が無残な姿を晒している。

深夜、真っ暗な中、この赤道から明かりも持たずに参道を上って山の中にある神社(廃神社)に参拝に行く人らしき姿が何度となく目撃されているという。
肝試しなのか、丑の刻参りの様な呪詛を行っているのか、はたまた祀る人がいなくなった神社に“この世ならざるもの”が集ってきているのだろうか。



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