過日、T様より奇妙な話を教えて頂いた。
その町には古くから幽霊屋敷と呼ばれる廃屋があった。人が住まなくなって久しく、家は荒れるに任せ随分と長い間放置されていた。 ここにどのような曰く因縁があるのかは分からず、どの様な怪奇現象が起こるのかも分からないが、この家も取り壊そうとすると事故が起こったり、工事関係者が怪我をするといった事が続き、タタリを恐れて誰も取り壊せずにいたという。 それでも最近になり、倒壊の危険、ホームレスや若者の不法侵入等を懸念した持ち主によりとうとう解体、撤去された。
奇妙なことはこれで終わらなかった。 |