国道178号線、豊岡市江野と豊岡市竹野町森本を結ぶ江野(ごうの)トンネル。その新トンネルの江野側坑門のすぐ北側に雑木と蔦に隠れるようにして、旧江野隧道の坑門がある。
昭和27年(1952)竣工、延長840メートル。現在の新江野トンネルが開通する昭和61年(1986)まで供用されていた。 現在はトタン板の様なもので封鎖されていて中の様子を伺い知る事は出来ないが、トンネル内部は岩肌がそのまま剥き出しだったという話を聞いた。 坑門を見る限り、大型車はおろか普通車同士の離合も厳しいのではないかと思うほどに狭い。 構造的な問題なのか幽霊が出るからなのかは定かではないが、旧トンネルで事故が多発するために新トンネルが造られたという話もある。
この旧トンネルには22時から深夜1時頃に白い女性の幽霊が現れるという話がある。地元では知られた話らしい。 どちら側の坑門なのかは分からないが、閉鎖された坑門の前にフランス人形が置かれていたという話を聞いた。森本側坑門なのか(私が訪れたのは江野側坑門)、或いは何年も昔の話なのか、私が訪れた時にはフランス人形を見付けることは出来なかった。
2020/11/02 加筆再編集。 |