兵庫県南西部のある住宅街、どこにでもある様な高級住宅街に見えるが、地元の一部では「ガチでヤバい場所」という噂がある。
標高173mのH山のほぼ中腹までが宅地造成され、今は高級住宅地となっている。
H山は約1億5000万年前に海底の隆起により出来たと考えられており、市内で一番地層の古い山とされている。
古くは「因達神山」(いだてのかみやま)と呼ばれ、古来、聖なる山として須佐之男命(素戔嗚尊)の子、因達神(いだてのかみ、射楯神、伊太代神)が祀られていた。
『播磨國風土記』にも大汝命(おおなむちのみこと、大国主命、大己貴命)がこの山に船を繋ぎ、粗暴な息子、火明命(ほあかりのみこと)を置き去りにする(捨てる)ため、火明命に水を汲みに行かせている間に船を出したという伝説が記されている。
かつてはこの山の宮谷「鳶か巣」に応神天皇、仲哀天皇らを祀る神社があったが、天長3年(826)9月9日、南西2キロメートルほどの所に遷座された。
古来より聖なる山として信仰の対象であったこの山を切り崩し、宅地にしたことが神々の忌諱に触れたのだろうか。あくまで風聞に過ぎないが、造成工事を請け負った建設会社が倒産、造成工事に携わった何人かが不自然な亡くなり方をしているという。また、台風の影響でこれまでに数度にわたり住宅地の裏山が崩落、住民が避難するという事が起こっている。
平成28年(2016)9月の台風第16号により傾斜地の一部(約56000平方メートル)が崩落して土砂が市道に流出。市はこの事態を重く見て地権者に対し斜面の適切な管理を行い防災対策を実施するよう要請していた。しかし、十分な対策が行われないまま、翌年(2017)10月、再度台風により傾斜地の一部が崩落して土砂が市道に流出。その後も台風が来るたびに付近住民は避難を余儀なくされている。
市はこのままでは今後も崩落が発生する可能性が高いと判断。対策工事の実施を決定。
「急傾斜地法」(急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律)を適用すれば自治体の費用負担により対策工事を行うことが出来るが、崩落箇所は1970年代に宅地造成により出来た人工斜面のため自然斜面に限定している同法の適用対象外であった。そのため、市は民法で規定する「事務管理」の適用に踏み切った。事務管理とは、対象者の利益になる行為ならば委託を受けなくても第三者が代行できると定めた制度で、代行にかかった費用の請求も認められている。ただ、防災対策工事等に事務管理を適用する例は全国でも珍しいという。
市は災害対策工事に要した4170万円の費用を地権者20人に請求する方針を固めた。傾斜地が私有地であることから「土地を安全に管理する法的義務を負う」と主張し、議会の承認を得た上で裁判所に民事調停を申し立てるという事も起こっている。
市は、地権者に費用負担を求めると事前に伝えていたが、その時点で具体的な金額を提示していたのかどうかを市は明らかにしていない。工事期間中に一部の地権者から費用負担について提案があったが、全員の意見がまとまらず合意には至らなかった。
※おことわり
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(2) 可能な限り事実確認、検証をしておりますが、情報源は風聞によるところも多く、とりわけ「怪談」や「不思議な話」といった類の物としてお読みいただければと存じます。
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