兵庫県神戸市に英国館という名前のラブホテルがあった。
現在は高速道路のインターチェンジ及びパーキングエリア建設に伴う道路の付け替え工事で無くなったのだが、このホテルのある階の一番奥の部屋には女性の幽霊が出るという話があった。
しかし、今となってはそれ以上詳しいことは解らない…
そして、このホテルの前を走る道路は事故多発地帯として警察関係者の間では知られたところだった。
ホテルのすぐ傍にカーブがあり、このカーブが見た目よりも実際は急になっていて、事故が絶えないのだという。
ある識者は道路の設計に問題があるのだとも言っていた。
実際、私も友人の車の助手席に乗っていてこのカーブで車がスピン、側壁に激突した車は一回転して大破という経験をしている。もっとも、この時は進入スピードの超過に加え雨天と言う状況下であったので、無論これを霊の仕業と言うつもりは毛頭無い。
しかし、此処に限らず、普通に走っているにもかかわらず事故が多発するという場所が存在するのも事実である。無論、その大半は運転ミスや道路の設計上の欠陥が挙げられるであろうが、(このカーブではないが)何か目に見えない不思議な力で引っ張られたという話もよく聞いた事がある。
現地を訪れた時の事、私は異様な光景に遭遇した。
その事故の多発するカーブには、脇に逸れる細い道が一本ある。言ってしまえばそれは主にホテルから人目につかずに出て行くための所謂裏道として使われていた道だった。
そこを歩いていて見たもの、それは、不法投棄された廃車の中に埋もれるように置かれた、仏壇だった…
お性根を抜いているのだろうと思う(否、そう信じたい)のだが、いくらなんでも仏壇を道端に投棄するものだろうか…
捨てた人間の心理が疑われてならない。
その仏壇がいつ頃からそこに捨てられてあったのかも解らないし、頻発する事故とこの捨てられた仏壇を結びつけるのはさすがに飛躍しすぎなのだろうが、何とも後味の悪い現地調査であった…
※おことわり (2024/09/15 追記編集)
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