包丁池
(新 池)

ある田舎町の一面に広がる田んぼの片隅に「包丁池」という変わった名前の池がある。
地図や兵庫県の公式資料等には「新池」と記載されているので、新池がこの池の本来の名前と思われる。

「包丁池」という奇妙な名前になったのはある凄惨な事件がきっかけだと釣り好きの友人が教えてくれた。
いつの頃の事かは定かではないが、随分と昔の事らしい。
この田舎町で遺産相続をめぐり一家全員が殺害されるという事件があった。犯人はすぐに逮捕され、凶器に使われた包丁も犯人の自供通りに発見された。
この時、犯人が犯行に使った包丁を捨てたのがこの池だった。警察による凶器の捜索のため池の水が抜かれ、果たして池の底から凶行に使われた包丁が発見されたという。
遺産相続をめぐる一家殺害事件、それは人々に強い衝撃を与え記憶に刻まれたのだろう。以来、この池は包丁池と呼ばれるようになたっという。

令和元年(2019)10月のある日、久しぶりにここを訪れる。水は無く一面に雑草が生い茂っていた。周囲との高低差もあまり無く、埋め立てたような感じだった。

参考データ
国コード:281110323
県ID:11150113
堤高:2.7m 堤長:165.5m 貯水量:10000m3
(兵庫県「ため池の保全等に関する条例」及び「ため池データベース」より)






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