北条バスストップ
(北条バス停)

北条バスストップ
加西市のほぼ中心部に位置する北条町にある中国自動車道の北条バスストップ(北条バス停)に幽霊が出る。
そんな噂が出たのは、平成28年(2016)~同29年(2017)頃の事だと思う。突然降って湧いた様にSNS等(注.1)で「幽霊を見た」という話が広がり、若者から果てはYouTuberの類が深夜に肝試しに訪れるようになった。
Twitterでここから「北条バスストップなう」とツイートすると15分以内に必ず怪現象や不思議な事が起こるという話もある。

日没後、中国自動車道の上り方面(大阪方面)の北条バスストップで目撃されるといい、お母さんと小さな女の子の幽霊だという。
この幽霊の親子、日中はバスストップから階段を下りた所にある公衆トイレの女子用多機能(多目的)トイレに潜んでいるといわれ、トイレでの幽霊の目撃もあるという。生憎、私には女子トイレを確認することは儘ならないので詳細は分からない。
丑三つ時(午前2時~2時30分)には、トイレのすぐ側に在る高速道路の函渠(トンネル)内で、悲しそうな女の子の泣き声が響き渡るという話もある。
私が調べた限りではあるが、北条バスストップ周辺の中国自動車道に限らず、当該地域周辺での親子が関係する事件、事故についてはそれらしい情報を見付けることは出来なかった。
何故ここに親子の幽霊が現れるのかは分からないが、タクシーに乗る幽霊の様にこの親子も何処かへ帰ろうとしてるのかも知れない。
周辺には寺院や墓地があることから、それらが影響しているのではないかという話もあるが詳しいことは分からない。

後になったが、西日本高速道路株式会社(NEXCO西日本)では、夜間の高速道路バス停での肝試しは非常に危険であるため、厳に慎んでほしいとのコメントを出しているという。(注.2) バス停そばの公衆トイレ


2021/02/17 追記
周辺で親子が関係するような事件、事故は確認出来なかったと書いたが、その後、(北条バスストップに現れるのは)近傍で起こった殺人事件の被害者の霊ではないかという話もあるらしい。

平成22年(2010)6月末、同町内の市道そばの池の脇で人材派遣会社社長N(38)は、同じ派遣業で働く部下S(35)、K(20)と共謀し、従業員のSさん(当時38)を木刀で殴るなどの暴行を加え衰弱させた後、「池に落ちいや」と脅して飛び込ませて水死させた。
兵庫県警加西署と加西市消防本部の救助隊員がSの供述に基づき池を捜索したところ、約30分後、池西側の水深約3メートル付近で従業員男性の遺体を見つけた。
翌、平成23年(2011)、神戸地裁姫路支部はNに対し懲役11年を言い渡した。

幽霊が目撃されるようになった明確な年は定かではないが、私の知る限りでは平成28年(2016)~平成29年(2017)と思われ、前述の事件からは6~7年が経過している。また、被害者は男性であり、北条バスストップに現れるのは親子(勝手な推測だが女子トイレに潜んでいるという話があるので、母子と思われる)という点からも、私個人は前述の事件とは無関係と考えている。

注.1 この噂の初出はTwitterという話だが、当該のツイートの発見には至らなかった。
注.2 要出典。

※おことわり (2024.08.18 追記)
(1) 本記事の内容は“ミステリースポット”の紹介として掲載をしているものであり、特定の地域、人物、組織(企業、団体、機関等)、施設等の名誉棄損、誹謗中傷、揶揄等ならびに業務の妨害等を目的としたものではないことをご承知おきください。
(2) 可能な限り事実確認、検証をしておりますが、情報源は風聞によるところも多く、とりわけ「怪談」や「不思議な話」といった類の物としてお読みいただければと存じます。
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