兵庫県の南西部、H高校が建っている一帯はかつての大日本帝国陸軍師団司令部が置かれていた場所だった。
終戦にともない遊休国有財産となった全国の旧軍施設は様々な用途に転用されることとなり、旧陸軍の学校、兵営、倉庫、廠舎等は文部省(当時)所管の学校に優先的に一時使用されることとなった。
H高校には、かつて陸軍が使用していた「かまぼこ兵舎」(かまぼこ型兵舎、Quonset hut)を改装した柔道場があった。
かまぼこ型兵舎とは第一次世界大戦中にイギリスで開発された“Nissen hut”を基に製作されたトタンによる軽量のプレハブ工法で製作された、かまぼこ型の建物。大量生産、軽量で大量輸送が可能、組み立てに特別な技術を要せず、解体が容易、更に無柱大空間を確保できることから第二次世界大戦中、アメリカでは何十万もの“Quonset hut”(日本で言うかまぼこ兵舎)が製作された。
このかまぼこ兵舎を流用した柔道場には、夜になると日本兵の幽霊が出るという噂があった。
(現在この柔道場は解体され存在しない。)
昭和20年(1945)年6月と7月に周辺一帯は米軍の空襲に遭い、陸軍師団司令部の側に在った中学校は焼失したが陸軍師団司令部は兵舎の一部に損傷を負った程度であった。
※おことわり (2024/10/11 追記編集)
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