釜坂峠

釜坂峠
釜坂峠は、加西市若井町と神埼郡市川町上瀬加との境界にある峠。加西三坂(注.1)のひとつに数えられている。
この峠には幽霊が出るという噂があるが、詳しい事は分からない。
『姫路インフォメーション』様(閉鎖)の「姫路の心霊・廃墟スポット巡礼」の「釜坂峠」には、
・現在、これといった情報はありませんが、雰囲気があるのと、お地蔵さんや供花などもあるので採用した。
引用元:http://www.himeji.or.jp/rei_haikyo/contents/kamasaka.htm (リンク切れ)
とある。

以前は峠の頂上まで続く道は幅2メートル、頂上付近は特に狭く急勾配という難所であった。しかし、交通の要衝であったためこの峠道を利用して往来する人は非常に多かった。
人々からの改良工事を望む声が日に日に大きくなり、昭和39年(1964)「県道西田中・泉・滝野線改良促進期成同盟会」が結成され、積極的な陳情活動が行われた。
昭和41年(1966)1月31日、愛知県豊川市の陸上自衛隊第101建設大隊による改良工事が始まった。自衛隊員は西在田中学校(加西市若井町)の古い校舎を宿舎とし、大型重機を駆使して工事に当たった。若井町(加西市)側から始まった工事は、翌年1月から上瀬加(神崎郡)側からの工事となり、同年3月31日に完成。盛大な竣工式が行われた。
延長308メートル(注.2)、巾員5.5メートル、エ事費は約450万円(当時)と伝えられている。
峠の頂上には、地蔵尊と「釜坂峠改修祈念碑」がある。

前述の『姫路インフォメーション』様の「釜坂峠」のページには、先ほどの説明と共に

林の中には、何故だか「茶瓶」がぶら下がっている。一見の価値あり?
引用元:http://www.himeji.or.jp/rei_haikyo/contents/kamasaka.htm (リンク切れ)
釜坂峠改修祈念碑 とあり、峠、改修記念碑の画像とともに、杉と思われる木の幹にくくり付けられたヤカンの画像が載せられていた。
私がここを訪れた時(2021年)にはヤカンは無くなっていた。
地蔵尊のお供え用だったのだろうか、あるいは林道作業員やハイカーの給水、休憩用として置かれていたのだろうか。
余談になるが、長野地方には「ヤカンヅル」というヤカンの姿をした妖怪がいて、深夜に森の中を歩いていると、木の上からこのヤカンヅルがぶら下がって来るという話がある。

参考:釜坂峠改修祈念碑 碑文

碑記 県道西田中線滝野線釜坂峠改良工事施工 愛知県豊川市駐屯陸上自衛隊第101建設大隊
着工 昭和41年1月31日延長308m 巾員5.5m
竣工 昭和42年3月31日昭和42年3月31日 市川町 泉町(注.3) 建立


注.1 加西市の北部に広がる三つの坂。釜坂峠、船坂峠、遠坂峠。

注.2 総延長は約1800メートルに及ぶ。

注.3 かつて兵庫県加西郡(現 加西市)にあった町。
昭和30年(1955)3月1日、多加野村、西在田村、在田村が合併して発足。
昭和42年(1967)4月1日、北条町、加西町と合併して加西市が発足。同日泉町は廃止される。



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