カラオケ店 D

兵庫県某所、ある主要幹線道に面した所にかつて大きなカラオケ店があった。
何時頃の事か定かではないが、そのカラオケ店で自殺があり、それ以来不思議なことが起こるようになったという。
リモコン等の機器の異常な動作(中には機械の誤作動等の可能性もあると思われる)、誰もいない部屋から物音がする、カラオケで歌っていると歌とは関係ない知らない人の声が入ってきた等があったという。

地元(当該地域)の知人をはじめ、何人かに聞いてみたが「そんな話(自殺があったという話)は聞いたことない」という返事だった。

このカラオケ店がいつ頃まで営業していたのかはっきりとした事は確認できなかったが、少なくとも平成22年(2010)3月頃までは営業していたことが確認出来た。翌平成23年(2011)2月頃には閉店していたようなので、この間に閉店したと思われる。

このカラオケ店の運営母体について調べたところ、色々と興味深い話があったので、余談になるがここに記しておく。
最初の運営会社は某有名演歌歌手Iの個人事務所が立ち上げた事業(1987年4月18日 設立)だったが、最初から収益の見通しのつかない状態で十分な担保を設定しないまま某地方銀行より90億円という不正融資を受け、銀行に多大な損失を与えたことにより銀行の破綻の要因を作った。
同社は平成11年(1999)10月20に破産宣告。この件により、銀行の旧経営陣、経営に関与していた実業家T(過去二度、背任事件で逮捕歴あり)、連帯保証人であった前述のIらが不良債権を継承した整理回収機構より損害賠償請求を提起され、平成14年(2002)、東京地裁より旧経営陣に対し20億円、翌平成15年(2003)、Tに約52億円、Iに2億2千万円の支払いが命じられた。
これに対し、整理回収機構は控訴を行うと共に、Iの新築の豪邸を差し押さえるに至ったが、その後約10億円の賠償で決着した。
平成17年(2005)頃には東京のY社という企業が経営を引き継いでいた?ようだ。この会社、回転寿司(現在は閉店)の経営をする傍ら、数の子や昆布の販売などに手を出し、それらを半ば社員に強制的に買わせ、挙句、健康に良いという怪しげな水のマルチ商法まがいの販売を展開。
更には、従業員への新興宗教への入信の強要、賃金支払い延滞、未成年者の深夜労働、店長の従業員へのセクハラ、従業員の接客態度に対する苦情等々、兎に角問題のある企業だったようである。
その後、どの様な経緯を経たのか定かではないが、現在は東京のE社という企業が経営を引き継いでいる様である。

※おことわり (2024/08/18 追記編集)
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