兵庫県北部のある神社には深夜女性の幽霊が出るという噂があった。
主に深夜の23時から24時頃、神社の境内に女性が一人で立っているところがしばしば目撃されているという。
神社の創建年代は不明。伊邪那岐命、伊邪那美命、天児屋根命と共に、この地で老婆の嘘により非業の死を遂げたお妃を産土神として祀っているといわれる。
なぜこの神社に幽霊が出るという噂があるのか調べてみた。
境内には6世紀頃の横穴式石室を持つ古墳が存在している。盗掘に遭ったのか、自然に土砂が流出したのか封土は無くなり、石室は地上に露出し羨道部も失われている。
鎌倉時代、お妃を騙して死に追いやった老婆が村人により火炙りに処されたという伝承があり、毎年、老婆に見立てた藁人形を焼き払うという神事が行われている。
古墳の被葬者が彷徨い出でているのか… はたまた、非業の死を遂げたお妃か… 火炙りに遭った老婆の亡霊か…
露出してしまった古墳、非業の死を遂げたお妃、火炙りに遭った老婆、特に後者二つなどは、幽霊が出る理由として付会しようと思えば事欠かないとも思える。
しかし、件の女性の幽霊というのは現代風の出で立ちをしているという話だった。そうなると、古墳の主はもとより、鎌倉時代のお妃に纏わる伝承とも関係が無いと思われる。
調べてみるも何ら事件事故らしい話も出てこない…
いくら調べても分からないものは分からない。
因縁や理由は分からないけれど、そこに幽霊が出るという場所はいくつもある。
行き詰ってしまい、自分に言い訳をしていた。
半ば諦めにも近い気持ちで開き直っていると、思わぬところに予想だにしない解が転がっていた。
センシティブな話なので詳述はしないが、幽霊の正体は他ならぬ生身の人間だった。
世にいう、幽霊の正体見たりなんとやらであろうか。多少違う気もするが…
※おことわり (2024/10/15 追記)
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