大池
(野村大池)

大池(野村大池)
西脇市野村の西部に大小五つ(現在、南端の池は埋め立てられて駐車場になっている)の池がある。五つの池の中で一番大きな池を「大池」(野村大池)という。バス釣りスポットとしても知られた池で、冬には鴨も飛来するという。

大垣内遺跡(西脇市大垣内字高町及び滝ノ下)の発掘調査報告書(兵庫県文化財調査報告書 第98冊 「西脇市 大垣内遺跡 -加古川河川改修に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書-」 1991年3月、兵庫県教育委員会 発行)には、「西脇市で現在(平成3年(1991) 当時)知られている遺跡の内で最も古い遺跡(野村大池遺跡)」(注.1)とあり、縄文時代早期の細石器が表採されている。野村町は加古川と野間川の合流する平野部に位置し、古代より人々の生活が営まれていたことが伺える。

この池には溺れて亡くなった人の霊が成仏できないまま留(とど)まっているといい、池に近付いた人を引きずり込み溺死させるという。

参考データ
国コード282130006
兵庫県ID21380168
築造年代不明
型  式中心遮水ゾーン型 / 皿池
天 端 幅6.5m
堤  高8.2m
堤 頂 長200m
総貯水量113000m3
満水面積5ha
(参考:『兵庫県「ため池の保全等に関する条例」』、『兵庫県「ため池データベース」』、「全国農業用ため池マップ」)

注.1 令和元年(2019)に発行された「広報にしわき 2019年9月号 No.182」の「特集 市内に残る貴重な遺跡」には、「市内で見つかった最古の遺物(道具)は、市原新池遺跡で採集された約2万年前(旧石器時代)のナイフ形石器です。また、市内最古の生活の痕跡は楠丘遺跡での小学校の建て替え工事に伴う発掘調査で見つかった縄文時代の蒸し炉で、約9千年前のものです。」とある。



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