須磨のバス停

かつて人魚像があったベンチ
以前、H.N.ろっし様より須磨の国道2号線沿いのバス停に、バスを待つ幽霊が現れるという話をご投稿戴いた。
その後色々と調べて見ると、そのバス停は須磨水族園前のバス停であることが判明。一時はかなり有名になっていたらしく、夜、車で走っていて何気なくバス停を見ると、白っぽい女性が腰掛けてバスを待っているという話や、深夜3時頃にバス停を見ると女性がバス停のベンチに座っているという話があった。しかも、その女性の幽霊は、バスの来るはずの無い深夜にでも見かけられるのだという。
調べれば調べるほど、(バスを待つ女性を)見たと言う話が出てきた。
これは本当の幽霊を確認できる最高の機会かも知れない。そう思ったのも束の間、勤務先の後輩Y氏が思わぬ事を教えてくれた。
幽霊の正体は水族園の前に置かれている人魚像だというのだ。
そう、以前、確かに須磨水族園の前、丁度バス停のベンチの後ろの段の辺りに等身大の人魚像があったのだ。それが、夜見ると丁度バスを待つ白い女性に見えたのだ。しかも、美しかったであろう人魚像は全身にヒビが入り無残な姿になり、酸性雨に打たれ目からは涙を流したような跡がついていて、殊更のように不気味に見えたという。
また、長い髪の毛が両方の肩から垂れているのが、子供がランドセルを背負っている姿にも見えるのだとも教えてくれた。
そして、あまりに不気味だという理由から苦情があったらしく人魚像は撤去され、現在は台座だけが残っている。


2010/11/18 追記
私が本件について現地調査、聞き取り、掲載を行った時点(範囲)では、須磨のバス停の幽霊の正体は劣化した人魚像という結論に至ったが、後日、桜花様、K様より新事実をご教示戴いた。
ご投稿者様も言われているが、何れも即これらが須磨のバス停の幽霊と関係があるのかについては明言できないが、事故があったという事実や、ここにまつわる不思議な体験談として追記する。

2004年03月30日、桜花様より戴いたご投稿から紹介させて戴く。

ひょっとして、須磨水族園前のバス停ではないでしょうか??

あそこでたしか、自転車を運転して(押してかも知れませんが)横断歩道を渡ろうとしていたおじいさんが、信号無視の車にはねられたと言う話を聞きました。
確か、地震のあった年(1995)か、その次の年だったと思います。
知り合いが偶然その事故を目撃していて教えてくれました。
兄が検証した所、やはりその時のおじいさんだったそうです。
参考までに事故状況を聞いた限りでお知らせします。

当時、「サン○ブリーや○ざき」(原文ママ)と言うコンビにで、飴を買って出てきた友人(Åさん)が、国道2号線を見ると、横断歩道を渡ろうとしているおじいさんがいた。
何気なくおじいさんを見ていたら、目の前を猛スピードで走ってきた車に跳ねられた。
おじいさんはそこから自転車ごと撥ね飛ばされ2メートルほど東に飛んでいったそうです。
車から出てきた運転手は20代位の男性で、男性はそこに立ち尽くしてしまっていたそうです。
その状況をあぜんと見ていると、Åさんの横から飛び出てきた女性が「あんた!何やってんの!!」と(運転していた)男性を平手打ちしたそうです。
その後、Åさんは我にかえり警察と救急車を呼び、警察に状況報告(事情聴取等)を済ませ帰ったそうです。

私が聞いた話はここまでですが、何か参考になればと思い、投稿させて頂きました。
(水族園前のバス停ですが、2箇所あるんです。その霊がいるバス停は派出所がある方(東側のバス停です。)

その後、2010年10月25日、K様より掲示板に以下の様な書き込みを戴いた。

報告書の中の「須磨のバス停」についてなのですが私が聞いた話によると、幽霊の正体は人魚像ではないと思われます。
今から10年ぐらい前(2000年頃?)になりますが、私はある女性とメル友になりました。
ほんの1ヶ月程度のメールのやり取りの中でその女性から聞いた話が須磨のバス停に関わる話です。
その女性は、当時T駅前にあったテレフォンクラブをよく利用していたそうです。
その女性はテレフォンクラブで知り合った男性(Aさん)から聞いたという話をしてくれました。

T駅前にあったテレフォンクラブには、当時毎日、深夜になると須磨の○風町(原文ママ)(ちょうどバス停の北になります)に住んでいるという女性からコールがあったということです。
Aさんは、初めてその店を利用した日にたまたまその女性からのコールを取り、20分程度会話をしたそうです。
声が暗く、精神を病んでいる(自らそう言ったそうです)らしいので、気が進まないものの、平日の深夜11時を過ぎていて他のコールが少なかったこともあって、Aさんは女性の指定するくだんのバス停へ車で迎えに行くことにしました。

女性は自分の特徴を「白のブラウスに白いスカート」と言ったそうです。
不思議なことに、Aさんは20分程度会話したにもかかわらず、「女性が精神を病んでいる」という以外の内容を全く覚えていないそうです。また、電話の背景音として断続的なカチカチという音がずっと続いていたといいます。

Aさんがバス停前に到着して付近を見まわした時にはその女性は居なかったそうです。
よくあるスッポカシかと思ってウィンカーをつけて右後方に車がいないことを確認して車を発進させながら、念のためもう一度バス停付近に目をやったところ、白っぽい女性がいたそうです。
ところがその女性の顔が透けているのに気がついたAさんは気味が悪くなりあわてて逃げたそうです。
その日は特に異変もなく、Aさんも時折そのテレフォンクラブを利用していたそうですが、○風町
(原文ママ)の女性からのコールはその後も続いていたようです。
Aさんはその女性からの電話の背景音を覚えていたので会話をする前に切っていたそうです。
その女性の噂はその店の常連客の間で広まり、店主の話によればAさん以外にも2~3人が同じ体験をしていたらしいのですが、いずれも白い服の女性で顔が透けて髪の毛だけだったという点が共通していたそうです。
また、実際にその女性を車に乗せた男性はいないということです。

又聞きの話である上に10年も前の話なので、須磨のバス停に現れるその女性が幽霊だったのか、実在の女性だったのかは今となっては確かめようがありません。



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