人形屋敷

人形屋敷 六甲山の山中に、俗に「人形屋敷」とか「人形の館」と言われる廃屋がある。
名前を聞くと、あたかも中に無数の人形が転がっているといった風景や、蝋人形の館等を想像してしまうが、さにあらず。
この廃屋の玄関から中を見ると日本人形(市松人形らしい)が置いてあり、それがこちらを見ているように見えることからこのように呼ばれているらしい。

連日の寒さが少し収まった穏やかな初冬のある日、人形屋敷を訪ねてみた。
知人にその場所を聞くまで、私は山の奥深く、熊笹を分け入ったその先にひっそりと佇む廃屋を想像していたのだが、実際は大きな道路に面した所にあり、山の中とはいえ周囲はそれなりに開けている。
とはいえ、木々の中に埋もれるようにあるそれは気にしなければ見落としそうな朽ちた廃屋であった。
「保養所用地」と書かれた大きな看板が上げられ、ひしゃげたバリケードがしてある。
バリケードを越えてまで進入(侵入)する気もなく、金網越しに様子を窺う。
道路に背を向けるように建っているため玄関の方に回り込むにはバリケードを越えて敷地内に進入する以外方法は無く、残念ながら問題の日本人形を確認することは出来なかった。
以前知人に聞いた話によると、玄関には大きな下駄箱があったらしい。
(霊が)見える人には見えるとか、人形から後光が差したという話は聞いたが、私の知る限りではそれらはごく一部で、広く一般に噂されるような話や因縁は聞いたことが無かった。
日本人形のある廃屋ということから人形屋敷という名前だけが一人歩きしたのではないだろうかと思われる。






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