N神社

N神社 ある日、知人から一通のメールをもらった。
「新情報」と銘打たれたそのメールによると、彼が友人と釣りに行った帰りに近道を探していて、不気味な場所を見つけたというのだ。
そのメール(抜粋)は以下のようなものであった。

(前略)そうすると不気味な山道があって、そのまま進むと右側に古びた鳥居(杉沢村伝説に出てくるような)があるんだけどいかにもって感じ。
鳥居の奥にも道があるけど、お昼でも通りたくない。
夜中にいくともっと怖いと思うよ!!

また、先ほどの釣りに同行した人物も私の友人なのだが、別の日にそこを通った時は黄色と黒のロープが張り巡らされ、立入禁止になっていたという。確認はしなかったそうだが、恐らくは事件か事故があったのではないだろうかと思う。

ある日、近くを通る事があったのでその神社に寄ってみる事にした。
今も多くの田圃が残る郊外の小さな集落を抜けた先、雑木林と竹薮の中、車一台が通れる程度の細い道を進んでゆくと、道に面して鳥居が月明りに浮びあがる。雑木林と竹薮に囲まれ、周囲には明かりも無く確かに独特の雰囲気が漂っている。
この神社は、第二十三代顕宗天皇、第二十四代仁賢天皇を祀っているとも、海の女神宗像三神を祀っている伝えられるが、建立された年代等は詳らかではない。
鳥居をカメラに収め、暗闇の中拝殿へと進んでゆく。雑木に囲まれ月明りさえおぼろにしか差し込まない。拝殿をカメラに収めて、車へと戻る。私には特にこれといって何も感じなかった・・・

これだけではただ不気味な雰囲気の場所というだけなのだが、話はこれだけでは終わらなかった。
家に戻り、撮影した写真を整理していた時の事・・・
鳥居や本殿を写した写真に無数のオーブ(注1.)が写っているのだ。電影館「NS神社(1)」参照。
しかし、残念なことに(?)私はオーブと呼ばれる物の大半は気中の水滴にストロボ光が反射したものや、チンダル現象(注2.)ではないかと考えているので、これまでに何度と無く光球が写っている写真を撮影しているが、これらを即心霊現象若しくは心霊写真とは言いたくない。しかし、そんな中、鳥居を写した写真のうち1枚だけが真っ赤な砂嵐のようになっていたのである。電影館「NS神社(2)」参照。カメラのメカムズムに起因する現象なのか否か私には解らないが、このような事は初めてだった。このような写真が撮れたからといって、即この神社が所謂心霊スポットであると言う気は毛頭無いが、神社という場所柄、良きにつけ悪しきにつけ何か独特の空気というものは否めないのであろう。
写真に関しては、機会があれば専門的な知識を持っている方に伺ってみたいと思っている。

注1. オーブ
心霊現象の一つと言われ、写真等に写る(主に白い)光の球を指す。
諸説があるが、浮遊霊や低級霊等のエクトプラズムのようなのもで、空中を浮遊していて霊波動の澱んでいる場所に集まってくるとも、霊体が警戒した時に発せられる物質とも言われている。

注2. チンダル現象
空気中に浮遊しているミクロン単位の微粒子(塵芥、花粉等)にストロボ等の光が反射した時、光の進入角度によって光の入口が球形の模様を映し出す現象。



2003/04/01 追記
後になって前出の友人から教えてもらった話なのだが・・・
どうやらこの神社の境内で首吊り自殺があったらしい。
今にして思えば、ロープが張られ立入禁止になっていたのはそのせいだったようだ。
つまりは、私は首吊りがあった暫く後に此処を訪れていたのだ。知らないという事は恐ろしいものである・・・


2010/07/02 追記
書き忘れ事項を追加。

いつ頃の事か定かでは無いが、ここでカップルの心中(首吊りとも、首を刺したとも言われる)があったという話もあるが、前述の追記(=首吊り)と関係があるのか否かについては定かではない。


2010/09/26 追記
様々な方面より情報を得たので加筆。

神社の前を通って隣接するA市へと北西に伸びる道は、神社の前辺りから細さを増し、更に鬱蒼とした竹薮の中を抜ける様に走っている。そんなことから、通称「竹薮トンネル」とも呼ばれている。
詳しい事は定かではないが、この竹薮の中で女性の首吊り自殺があったという。

追記で書いたカップルの心中について、その事と思われる話を聞いたので以下に書き記す。
いつの頃の話か定かではないのだが、神社近くの某高校の男性教師と女子生徒が恋愛関係になった。しかし、それが周囲の知るところとなり、二人はこの神社のある山の中で心中したという。
(この話によると、神社境内ではなく神社のある山の中となっている)

そして、この神社周辺での不気味な噂はそれだけに止まらなかった。
深夜この道をバイクで走行していた人が、竹薮の辺りで口に櫛を銜えた女性を目撃したという話もある。
口に櫛を銜えていると聞いてまず思い出すのは「丑の刻参り」ではないだろうか。
この神社に丑の刻参りに訪れていたのだろうか・・・

また、この界隈はかつて処刑場であったという話(地誌等で確認するもそれらしい記述は見当たらず)もあり、神社の北を走る第二神明道路では、緩いカーブにも係わらず路側に衝突するといった単独事故などが多発。中には(メカ的トラブルか心霊現象なのかは定かではないが)走行中にブレーキディスクが破損し一歩間違えば大事故になりかねなかったという話や、突然ハンドルを取られてあわや大事故なりかけたといった話も聞いた。

他に聞いた話では、この神社の奥の方には戦時中の防空壕の跡があるとか、神社のある界隈を通称「ハゲ山」と言うそうだが、この周辺は気の流れがおかしい場所だといったものもある。






本ページはフレーム構成となっております。
左端にメニューが表示されていない場合はこちらからどうぞ。