今から20数年前(1984頃?)の話。
兵庫県のある中学校の近くに「大○さん(の家)」と呼ばれる空き家があった。最後に住まわれていた方が大○さんという方だった為、後々までこう呼ばれるようになった。 これまで、大○さん一家がこの家に引っ越してくる前にも何人(何家族)かが住まれていたいたのだが、不思議な事に誰もが入居して僅かで出て行くので住人が次々と替わっていた。この家は所謂“幽霊屋敷”と言われる家だったのだ。 大○さんの家では、突然ラップ音(注1.)が鳴ったり、置いておいたはずのお皿が全く違う場所に移動していたりと不可解な事が度々起こった。そんな事が何度となくあったある日、遂には全身を包帯でグルグル巻きにしたミイラ男のような幽霊(妖怪?)が現れたという。
ただ、残念なことに話はここで終わっている。 注1. 心霊現象の一つで、一般に「パシッ」「ピシッ」というような生木を折ったような音をいう。霊体が出現する前兆として現れる事が多いといわれる。 |