三角形の土地に建つ廃屋

三角の土地に建つ家
K市西部、川沿いの三角形の土地に建つ一軒の廃屋がある。
家の向かいには道を隔ててかつて土葬墓であったと思われる大きな墓地が広がっており、家の二階からは一面の墓地を望むような立地となっている。
その家の屋根は大きく陥没し、人が住まなくなってかなりの年月が経ったことが伺える。
しかし、それほど広くない庭には野菜だか花だかが植えられているので誰かが管理をしている様だ。

噂だがこの廃屋で老婆の幽霊を見たという話をいくつか耳にした。
家の手入れに来た住人だとしたら失礼極まりない話だが生憎真偽の程は定かではない。

以下余談。

一般に三角形の土地、或いは三角形の家はよくないと言われ、家相や風水でも最も良くない影響力が発生すると言われ、土地の場合は正方形に近付けるなど何ら補正が必要と言われている。
古くは、鶴屋南北の『東海道四谷怪談』に登場する三角屋敷(現在は深川一丁目児童遊園となっている)から、有名な所では霜島ケイの『三角屋敷の怪』、心霊スポットとして有名な愛知県の「三角屋敷」などに見られるように、「三角屋敷」というものには何かしら曰く因縁があるように思える。

俗信、家相、風水それぞれに三角形の土地、三角形の家についての説明がなされているが、大雑把に纏めると次のような内容である。

住むとどのような事が起こるかというと
・トラブルや災難が続く、不幸になる。
・けがをしたり病気になる。
・精神疾患に罹る。
・交通事故で亡くなる。
・家の主が若死、早死する。
・家が衰える、絶える。
・商売をしても続かないが、葬儀屋だけは繁盛する。

三角形という土地あるいは家の形がもたらすものとしては
・風水においては、三角形に代表されるような角部や尖った形状は形殺(けいさつ、形状の殺気)と呼ばれ、自他を傷付ける作用があるとして忌み嫌われる。
・三角形の土地には邪気が集まり易い。
・三角形の尖っている部分から邪気が流れ出している。
・三角形の尖っている部分に殺気が溜まる。
・三角形の尖っている部分に霊が溜まる。
・三角形という形状には「角が立つ」「吐き出す」という意味がある。
・三角形という形は刃物の形を表している。
・三角形という形は刃物の形を表しており、手術(刃物で切る)をしなければいけないような病気に罹る。
・三角形という形は刃物の形を表しており、無意識下の恐怖心を刺激し続ける結果となる。

そのほか
・古来より三角形の土地には人が住むには適しておらず、神の土地として道祖神を祀っていた場所だという。
・三角形という形状が地磁気に影響を与え人体に影響を及ぼす。


2018/03/15 加筆再編集






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