松風町高架側壁

松風町高架側壁
兵庫県神戸市、国道2号線を折れ北へ進路をとるとJRの線路を潜る高架橋がある。
高架の下は丁字路になっており、その突き当たり、北東の側壁に1辺3メートルほどの白いペンキで塗られた正方形がある。
下り坂の突き当たりにあるこの側壁は、これまでに何度と無くバイクの衝突事故があった。さほど見通しの悪い場所でも無いはずなのだが、どういった訳か突き当たりのはずの側壁(T字路)が真っ直ぐ続く道に見えるのだという。
ある時、この側壁に1台のバイクが正面から激突、その衝撃で投げ出された運転者は全身を強く側壁に叩き付けられ即死であったという。
その時の衝突で出来た影(痕跡)はいくら擦っても消えることがなく、遂にペンキが塗られたという。

2010/07/02 追記
不謹慎かと思い書くことを控えていたが、ずいぶんと昔の話なので書くことにした。

フォアフ(注1.)と言われそうだが、私の友人SKの義兄の同僚がバイクでこのT字路の突き当りに正面から衝突して亡くなっている。
ただ、その事故と噂となっている話の関係については定かではない。
また、噂の元となった事故からはかなり後の話になるが、SY氏からこのT字路の突き当りにN社製スポーツカーが正面衝突して大破するという事故があったと教えて戴いた。
事故の痕跡が消えないという話の真偽は定かでは無いが、見通しが良いにもかかわらず事故が起こっているという不可解な現象は事実のようだ。

2026/04/03 追記
丁字路をそのまま直進して正面の擁壁などに衝突するという不可解な事故が多発する場所として、神奈川県清川村の「やまびこ大橋交差点」や、沖縄県うるま市の「浜比嘉島の県道238号の丁字路交差点」」が知られている。
不可解な事故が多発する原因として、錯覚、速度超過、道路の構造等様々な側面から検証されているが、前述の事故が多発する丁字路の突き当りには反射材を用いた大きな矢印看板やクッションドラムが設置されているにも関わらず、そのまま直進して衝突する事故が後を絶たないという。

「松風町高架」と書いているが、本高架橋の正式な名称は「壱の手架道橋」という。
「壱の手」(一の手)は周辺の古い小字といわれ、ここの南西100メートル程の所にはJR神戸線の「一の手西踏切」がある。
この地名の由来については定かではないが、一つは、古代から中世の「条里制」の名残ではないかと考えた。「壱」は序列を、「手」は山手や上手、下手のように方向を指すことから、特定の基準から数えて一番目の区画を意味していたのかも知れない。
次に考えられるのが、中世から近世にかけて、街道の関所を通る人や荷物からは「山手」、川を往来する船からは「川手」と呼ばれる税が徴収されていた。かつて須磨には「須磨の関」が置かれていたことを踏まえれば、関所や通行税に関する何か(例えば一番目の徴収所等?)に由来するのかも知れない。
あるいは、この近傍が源平の「一ノ谷の合戦」の主戦場であったことから、一の陣や一番手といった、戦時における先陣の配置に由来するものだったのかも知れない。

参考データ
橋 り ょ う 名壱の手架道橋
位    置鷹取~須磨 6K288M00
塗 装 年 月2005年12月
塗 装 回 数3回塗
塗装種別及塗料名下塗 厚膜型変性エポキシ樹脂系塗料
    〃   中塗 厚膜型変性エポキシ樹脂系塗料
塗装種別及塗料名上塗 厚膜型変性エポキシ樹脂系塗料
塗料メーカー関西ペイント株式会社
施  工  者建設塗装工業株式会社

注.1 
"friend of a friend"=「友達の友達」の略。噂話や怪談、都市伝説などで使われる「友達の友達の話(体験談)なんだけど~」という定番の前置き。



本ページはフレーム構成となっております。
左端にメニューが表示されていない場合はこちらからどうぞ。