国道175号線を三木市内から小野方面に走ると、道の駅を少し越えたところでシェッド(注1.)を通過する。
それほど長いという訳ではないのだが、片側側面が壁ではなく柱状になっていて外部からの光も差し込むことから(曖昧な記憶だが)少なくとも昼間はシェッド内に照明は点いていない。 否、照明自体付いていなかったかも知れない。 それ故、昼尚薄暗く、上から覆い被さる様に生い茂る雑草と相俟ってどこか陰鬱な感じを受ける。
そんな雰囲気も手伝ってか、ここには幽霊が出るという噂がある。 先にお断りしておくが、これから書く話は私が実際に見た(このシェッドにまつわる)客観的事実であって、即それを幽霊や心霊現象の傍証として結び付けるものではない事をご理解戴きたい。
今から17~20年近く前(1993~1990前後?)のこと。
注1. 雪崩や落石、土砂崩れから道路を守るために作られたトンネルに類似の形状の防護用の建造物。覆道、覆い工、洞門工、シェッド、シェードともいう。雪対策のものをスノーシェッド、岩石対策のものをロックシェッドといい、両者を兼ね備えるものもある。 |