高木シェッド

高木シェッド
国道175号線を三木市内から小野方面に走ると、道の駅を少し越えたところでシェッド(注1.)を通過する。
それほど長いという訳ではないのだが、片側側面が壁ではなく柱状になっていて外部からの光も差し込むことから(曖昧な記憶だが)少なくとも昼間はシェッド内に照明は点いていない。
否、照明自体付いていなかったかも知れない。
それ故、昼尚薄暗く、上から覆い被さる様に生い茂る雑草と相俟ってどこか陰鬱な感じを受ける。

そんな雰囲気も手伝ってか、ここには幽霊が出るという噂がある。
ただ、「幽霊がでる(らしい)」というおぼろげな話のみだった。
その後、夜にここの入口付近で男性らしき人影がうずくまって居るのを見たという話を聞いた。
しかし、それが生身の人間だったのか幽霊だったのかは定かではない。

先にお断りしておくが、これから書く話は私が実際に見た(このシェッドにまつわる)客観的事実であって、即それを幽霊や心霊現象の傍証として結び付けるものではない事をご理解戴きたい。

今から17~20年近く前(1993~1990前後?)のこと。
私は所用で国道175号線を北へ向かって車を走らせていた。
あと僅かでこのシェッドを抜けようかという時、目の前の信号が赤だったため前を走っていた車が徐々に減速を始めたので私もスピードを落とした。
そこで私が目にしたものは、シェッドの北側出入口にあたる国道の中央分離帯に立つ礼服姿の男性5~6人の姿だった。念のために言うと白昼でもあり、勿論言うまでも無いが(失礼ながら)幽霊などではない。
50代と思われる男性を先頭に、全員礼服姿の男性が5~6人、シェッドの出入口に向かって手を合わせている姿が目に入った。
凝視する事も憚られ、また徐行とは言え運転中と言う事もあり何時までも見ていた訳ではないが、恐らくここで事故か何かで亡くなった方がおられるであろうことは容易に推測できた。

参考データ
路線名国道175号

注.1 
雪崩や落石、土砂崩れから道路を守るために作られたトンネルに類似の形状の防護用の建造物。覆道(ふくどう)、覆い工、 洞門、洞門工、 シェッド、シェード、半トンネルなどともいう。雪対策のものをスノーシェッド、岩石対策のものをロックシェッドといい、両者を兼ね備えるものもある。
(覆い工(覆工)、洞門工、と書き添えていたが、これらは「工事で開いた部分(穴やトンネルなど)を一時的に元の状態に戻し、利用可能な状態にする作業」を意味する言葉であり、覆道そのものを指す言葉ではない。お詫びして訂正いたします。)



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