M中学校

1990年代終盤、兵庫県南西部某市にあるM中学校の調理室で女子生徒が焼身自殺をするという事件があった。
以来、調理室にはこの女子生徒の幽霊が現れるという。

余談だが、平成26年(2014)、当時中学2年生だったこの中学校の男子生徒が自宅で首吊り自殺した。当初、校長、教頭、学年主任らが共謀して同級生の証言などの証拠を隠蔽していたが、学年主任だった50代の教諭による「指導死」(注.1)であることが発覚。社会問題となった。
また、同市では平成6年(1994)、教室で担任の男性教師に暴行を受けた小学6年生の男子児童が帰宅後、自宅の裏山で首吊り自殺した。これも、当初、同市教委(当時の教育委員長N氏は、後に同市の市長となる。平成28年(2016)死去。)は暴行と自殺との因果関係を否定して「事故死」として処理してきたが、19年経った平成25年(2013)、市教委は事故死を「体罰による自殺」と改める訂正届を文科省に提出。教育長が両親に謝罪している。
一向に減らない小中高生の自殺だが、これらのうちの何割かは指導死であるといわれており、表面化しているものは氷山の一角だという。

女子生徒の焼身自殺が事実であったのか否かは確認には至らなかったが、焼身自殺で自らの命を絶つという行為は、政治的或いは倫理的な抗議としての意味合いが強いと聞く。
女子生徒が学校という場所で焼身自殺をしたという話が事実であったとしたら、彼女もまた自らの死を以って訴えたかった何かがあったのではないかと思うと、その心情たるや察するに余りある。

注.1 学校において教師の指導により肉体的、精神的に追い詰められた生徒が自殺に追い込まれること。「一般社団法人 ここから未来」代表理事、「『指導死』親の会」代表世話人、大貫隆志氏による造語。

※おことわり
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