U野の竹薮

U野の竹薮 兵庫県北播磨地方の某所、市の庁舎や中学校、高校、図書館等が立ち並ぶいわば文教地区とも言うべき所の一角、取り残されたように周囲の風景とは不釣合いな竹薮が生い茂っている一画がある。
幹線道沿いということもあり、それなりに目立つ場所だが、この辺りが開発される以前からあった様で、地元の人は昔から見慣れているのかさして気にもしていない様子だった。

東西約220メートル弱、南北約115メートル程のほぼ正方形をしている。
ここが「心霊スポット」という話を聞いて色々と調べてみたのだが、残念ながら具体的に何がどうという話は聞くことが出来なかった。
色々と調べて得られた情報は、いつの頃か袋詰めにされた猫の死体がこの竹薮の竹に吊るされていた事があったということと、この竹薮の中にホームレスなのか土地の所有者なのか定かではないが何者かが住んでいるという話だった。

これは中に入って分かったことなのだが、この竹薮は(地図で見た状態で表現すると)アルファベットの「T」の字を逆様にした様な形にフェンスで三分割されており、南部は建設会社の資材置き場になっており、敷地北側に取り残された様に竹薮が残っている。
そして、北西部は手付かずの深い竹薮(ここが竹薮の大半を占める)、北東部の7〜8割は近傍の研修施設の駐車場として整地され、僅かに竹薮が残るだけだった。
土地を境界を示すフェンスは錆と苔に覆われ、かなり古い物であることは容易に想像できた。

様々な場所から総ての竹薮にアプローチする。
研修施設の駐車場の西に僅かに残された竹薮に強行突入するも、中は竹が密生するだけで、人が足を踏み入れた様な形跡も何も見当たらなかった。
次に資材置き場の中に残された竹薮に強行突入すると、そこには幾つかのゴミと共に、何者かが筍を採った(盗った?)形跡が伺えたが、それ以上は何も見当たらなかった。
最後に、竹薮の大半を占める北西部へと向かう。
ここは幹線道の歩道に面した所から道がついていたので容易に中に入って行けた。

手付かずの竹の林の中は、すぐ側を走る車の騒音さえ掻き消す様に静かで、別世界に来た様だった。
広い竹薮の中には、直径1メートル、深さ60〜70センチ程度の明らかに人工の物と思われる穴が不規則に点在しているが、それ以外は多少ゴミの類が落ちている程度で、人が住んでいたらしき痕跡は何も見出す事が出来なかった。

気になったといえば、何箇所かある穴のひとつだけが井戸の様な雰囲気で、周囲に何故か丸底フラスコ2個と数本のビンが転がっていた事ぐらいだろうか。






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