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厄除けで有名な摂播国境に鎮座する神社の傍にかつて雑木に覆われた一角があり、その中の細い道を進むと廃屋が二つ三つあり、その奥にもう一軒、洋館の廃屋があったという。情報提供者氏によると、そこは風見鶏の館(神戸市)にある様な尖塔が印象的な建物だったという。
すぐ近傍に情報提供者氏の先輩が住まれており、氏も何度か近くを通ったことはあったそうだが、あまりにも薄気味悪いので中に入った事は無かったと話してくれた。 何時の頃の出来事かは定かでは無いが、そこで首吊り自殺があったとか、ご夫婦が心中されたとかで残された子供はこの家を手放し出て行き、以後誰も住むものも無く荒れるに任せていたのだという。
その話を聞いたのが平成15年(2003)の6月も終わりの頃だった。
よく聞く話だが、事故物件(殺人、心中、自殺、孤独死などのあった物件)は買い手がつかないので最終的には駐車場にするしか無いという話に妙な説得力を感じた。 |