それは幽霊と言うよりは、妖怪と言うべき存在なのかもしれない。
加古川市のある町には、深夜、四つん這いになった人間(?)の様な物が奇声を上げながら走り回るという話がある。 にわかには信じがたい話であり、都市伝説の域を出ない話と思われるが、「四つん這いの幽霊」の話は都市伝説を含め全国各地に広く分布している。 思い付くものを列記すると、中国人殉難烈士慰霊碑(通称 中国人墓地)(北海道上川郡)、三内霊園(青森県青森市)、正丸峠(埼玉県飯能市・同秩父郡)、畑トンネル(埼玉県飯能市)、旧本坂トンネル(静岡県浜松市・愛知県豊橋市)、念仏峠(京都府舞鶴市)、滝畑ダム(大阪府河内長野市)、生野峠(兵庫県朝来市)、鐘ヶ坂隧道(通称、明治トンネル)(兵庫県丹波市・同丹波篠山市)、六甲山の牛女(兵庫県神戸市)、六甲山のターボババア(兵庫県神戸市)、己斐峠(広島県広島市)などがある。
一説に、これら四つん這いの幽霊(妖怪?)は姿こそ人間の形をしているが、もはや人間の霊(=幽霊)とは違った物という話や、人間の霊と動物霊が合わさった物という話もあるようである。 |