クモ女の恐怖




これは私の友人Hが友人から聞いたという話なので、まぁ“都市伝説”程度に聞いて戴きたい。

六甲山は週末の夜ともなれば夜景を見に来るカップルや家族連れ、またいわゆる“走り屋”達とギャラリーで賑わう所である。
ある日の夜、友人Hの友人達(この辺りで既に都市伝説の感は否めないが…)が六甲山にドライブに来ていた。
連続するカーブをヘッドライトを頼りに車を走らせていると、突然目の前に一人の若い女性が飛び出してきて、車を止めるのである。
「こんな山の中でなんだろう?(車が)故障でもしたのかな?」そう言いながら彼らが車を道の端に寄せて停めると、その女性は「乗せて!乗せて!」と懇願する。
しかし、その様子があまりにも尋常ではないので、怖くなった彼らはその女性を置き去りにして車を発進させた。
するとどうだろう、その女性が凄まじい形相で車の後を追いかけて来るではないか。恐ろしくなった彼らは必死でスピードを上げる、その女性がいくら走ったところで車に追いつける訳も無い。バックミラーに見える女性は徐々に小さくなって行くはずだった…
ところが、その女性は突然四つん這いになったかと思うと、シャカシャカとまるでクモが這うような姿のまま物凄い勢いで車を追いかけてきたのだ。
そして、その女性は四つん這いのまま車に追いつくと真横に並び、運転手の方を見てニヤリと笑い猛スピードで車を抜き去って行った…






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