六つの首

―Nightmare様からのご投稿―




六甲山の名前は、ムコ(牟古、務古、武庫、六児、六甲)という地の背後に聳える山ということから、ムコ山と呼ばれた事に始まるという。
ムコという地名の由来については諸説があるが、往古の難波の津(大阪湾)の対岸、向う(ムコウ)からきたという説が一般的であり、後に、六甲(ムコ)を「ロッコウ」と読むようになり、定着したという。

伝説では、仲哀天皇と先の皇后大中姫の間に生まれた、かご(注.1)坂皇子(かごさかのみこ、香坂王)、忍熊皇子(おしくまのみこ)が、父仲哀天皇亡き後、継母神功皇后に対し反旗を翻し、韓国に遠征に赴いていた神功皇后をここムコの地で待ち受けた。 この事を知った神功皇后は臣下の武内宿禰を差し向け、かご坂王とその従臣五人の首を刎ね、背後に聳える高い峰の頂に六つの兜首(兜を被ったままの生首)を葬った。
以来、その峰を六つの甲と書いて、六甲山と呼ぶようになったという。

その様な伝説があることから、六甲山で自動車事故を起こすと必ず首のケガをするとか、或いは首の骨を折って死ぬといった噂がある。

しかし、ここで注目すべきは怪現象の対象が自動車事故に限定していること。
自動車事故なら事故の程度にもよるが、まずむち打ち(頚椎捻挫)になる事が往々にして考えられるとは考えられないだろうか。つまり、自動車事故による頸部の損傷はここ六甲山に限ったものではないのではと私は考えるのだが如何だろうか。

注.1 麛:「鹿」の下に、左側に「弓」、右側に「耳」






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