消えたライダー 2

ご投稿 : S 様

Sさんが愛車で六甲山を走っていた時のこと。後ろからピッタリとついてくる一台のバイクがいた。
Sさんもそこそこのスピードで走っていたのだが、ライダーに道を譲ってやろうと車を横に寄せ、バイクを先に行かせた。
バイクはSさんの車の横を抜け、軽く片手をあげて礼を言うと走り抜けていった。
その直後… 「ガシャン」という鈍い音が響いた。
「事故った!」
そう思ったSさんは急いでそのバイクの後を追いかけた。
すると暫く行ったカーブ「No.18」にタイヤのスリップ痕(ブラックサイン)がはっきりと残っている。
「あぁ… 崖下に転落したか…」
そう思ったSさんは慌てて、
「おぉい、大丈夫か!」
と真っ暗な谷底に向かって何度か呼び掛けてみた。しかしSさんの呼び掛けに応答はない。
意識を失っているのか、はたまた… そんな最悪のシナリオがSさんの脳裏をよぎる。
そうこうしていて、ふと足元に目をやったSさんが見たものは…
木の根元に作られた小さな祭壇とお供えの花だった。

Sさんが見たもの何だったのだろう…



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