六甲自然の家
(神戸市立自然の家)


日本各地の山や高原、湖畔や海岸などの自然環境の良い場所に「少年自然の家」ある。
昭和45年(1970)以降、政府がこれらの施設の設置に対し積極的に国庫補助金を支出、国や地方自治体で日本各地に設置された。
この年に初めて少年自然の家が設置されたのは、青森、宮城、群馬、香川の4県であった。
自然と触れ合い、自然の中での集団宿泊生活を通じて児童、青少年の情操教育や社会性の育成を行い、健全な少年の育成を図ることを目的としている。
平成14(2002)年当時は全国に国立・公立を合わせて339施設があったが、近年は少子化による利用者の減少や建物の老朽化、野外活動に対する意識の変化などもあり、20年間で250施設以上が廃止されている。(注.1)

神戸市立自然の家は、六甲山牧場の南側にあり、昭和37年(1962)に造られた六甲山ユースセンターがその前身である。
昭和48年(1973)、六甲施設(鉄筋3階建、店員154名)が完成。平成3年(1991)には摩耶施設(鉄筋3階建、店員162名)が完成した。
六甲施設ではかつて自殺があったと言われ、今も自殺した人の幽霊が施設内を彷徨っているという。
また、六甲施設の前で集合写真を撮ったところ、窓からこちらを見るように覗き込む顔が写っていたという。

各地にある自然の家ではかなりの確率で怪談や怪奇現象の噂がある。(注.2)これらは、野外活動のための宿泊・研修施設には付物のようで、スタッフや教師が児童を怖がらせる(楽しませる?)ための創作も多くあると思われる。

注.1 参考:「中高年には懐かしい「少年自然の家」、存続の道は険しく…20年間で廃止250か所以上」 2022/08/28 読売新聞オンライン

注.2 真偽の程は不明だが、日本各地の少年自然の家には幽霊が出ると言った話がいくつかある。
以下に、名称と所在のみだがいくつかを紹介する。
・稚内市少年自然の家 北海道稚内市富士見
・国立日高青少年自然の家 北海道沙流郡日高町
・国立花山青少年自然の家 「白鳥の間」 宮城県栗原市花山
・金峯山少年自然の家 山形県鶴岡市高坂
・常葉少年自然の家 福島県田村市常葉町
・さいたま市立舘岩少年自然の家 福島県南会津郡南会津町
・福島県会津自然の家 福島県河沼郡会津坂下町
・国立那須甲子青少年自然の家 福島県西白河郡西郷村
・茨城県立白浜少年自然の家 茨城県行方市白浜
・ばんどう太郎 さしま少年自然の家 茨城県猿島郡境町
・前橋市赤城少年自然の家 群馬県前橋市富士見町
・東毛青少年自然の家 群馬県太田市藪塚町
・川口市立水上少年自然の家 群馬県利根郡みなかみ町
・埼玉県立名栗少年自然の家(名栗げんきプラザ) 埼玉県飯能市上名栗
・千葉県立鴨川青少年自然の家 207号室 千葉県鴨川市太海
・千葉市少年自然の家 千葉県長生郡長柄町
・国立妙高青少年自然の家 新潟県妙高市関山
・新潟県少年自然の家 新潟県胎内市乙
・石川県立鹿島少年自然の家 石川県鹿島郡中能登町
・石川県立能登少年自然の家 石川県鳳珠郡能登町
・国立若狭湾青少年自然の家 福井県小浜市田烏
・山梨県立八ヶ岳少年自然の家 山梨県北杜市高根町
・国立乗鞍青少年交流の家 岐阜県高山市岩井町
・姫の沢自然の家(旧 熱海市立少年自然の家) 静岡県熱海市伊豆山
・国立中央青少年交流の家 富士のさと 静岡県御殿場市中畑
・淡路青少年交流の家 兵庫県南あわじ市阿万塩屋町
・島根県立少年自然の家 島根県江津市松川町太田
・岡山県渋川青年の家 岡山県玉野市渋川
・常磐公園・青年の家 山口県宇部市沖宇部 平成24年(2012)6月30日 廃止
・屋島少年自然の家 101号室 香川県高松市屋島東町
・新宮少年自然の家 愛媛県四国中央市新宮町
・北九州市立たしろ少年自然の家 福岡県北九州市八幡東区田代町
・佐賀県北山少年自然の家 佐賀県佐賀市富士町
・佐賀県立黒髪少年自然の家 佐賀県武雄市山内町
・国立諫早青少年自然の家 長崎県諫早市白木峰町
・別府市少年自然の家おじか 大分県別府市枝郷
・国立大隅青少年自然の家 「日本猿」の部屋 鹿児島県鹿屋市花里町赤崩



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