六甲山のワインディングをバイクで攻めていると、後方から一台の白いバンが迫ってくることがあるという。 スピードメーターを見ると100キロ近くは出ている。それでも白いバンはぴったりとバイクの後を付いて来て、やがて猛スピードでバイクを抜き去って行く。 追い越し様に、バンの中からは死人の様な青白い顔をした数人の男がライダーをじっと見ている。
話はこれだけでは終わらない。 猛スピードでバイクを抜き去ったはずの白いバンは、何処からともなくバイクの後方から現れては何度もバイクを追い越して行くのだという。