小人の家 (名古屋)
(未完 / 調査継続中)

所用で名古屋を訪れた時、過密スケジュールの合間を縫って以前から気になっていた「小人の家」を探しに行った。
平成12年(2000)の時点でかなり以前に解体されているといったニュアンスの情報があったので、今(平成30年)となってはもはやその跡さえ辿る術も無いかも知れないということは承知のうえでの探訪であった。

掻き集めた情報を総合すると、小人の家は名古屋市名東区高針界隈(諸説あり、後述)に在る(在った)といわれる廃屋で、その名が表すように家全体が小さく、天井は低く、窓も階段も小さなものだった。家の中には家具、調度品が散乱しているのだが、これらが子供ほどの大きさしかない。外壁には「神と和解せよ」、「死後のさばきを受ける」(原文ママ)と書かれた貼り紙が有った(注1.)
『別冊宝島』(宝島社 刊)でもここが取り上げられたというが詳細は不明である。
実際にここに行ったという人のいわく、小人の家といった大きさではなく普通の廃屋であたっという話もある。

小人の家は名古屋では知られた心霊スポットの様だが、知名度の割には当時からその所在が定かでなく、「高針」(名古屋市名東区高針)、「高針牧の交差点近辺」(同区牧の原 高針牧交差点付近)、「極楽(名古屋市名東区極楽)の近くミスタードーナッツのあたり」(同区勢子坊3丁目界隈)、「西山本通」(同区西山本通)等様々な説が有る。
その所在に関して様々な話がある中、「八事の交差点を東に走り、不二家を超えて1本目の大きい交差点を左折、まっすぐ北に走って、ミスタードーナッツを左に回って少し行った川沿い」という具体的な書き込みを見付けることが出来た。
ここに出てくるミスタードーナツとは、前述の「極楽の近く(の)ミスタードーナツ」と思われた。
事前の調査で「ミスタードーナツ高針ショップ 」であろうと見当を付け現地に赴く。
スマホのGoogle mapを頼りにミスタードーナツを探すが、周囲にそれらしい店舗が見当たらない。周辺を探すと、付近の大型食料品店の駐車場の案内板に「ミスタードーナツさん」の文字を発見。
見当を付けてそこに行ってみると、ミスタードーナツは飲食店になっていた。
余談だが、ミスタードーナツ 高針ショップは平成27年(2015)5月11日に閉店。同年7月29日、その後に現在の飲食店が開店している。
「ミスタードーナッツを左に回って少し行った川沿い」という書き込みを頼りに周辺に川が無いか探してみるが、川と呼べるようなものは全く見当たらない。
今回は諸事情で公共交通機関と徒歩での移動という事に加え時間の制限もあり、西は高針台中学辺り、東は猪高緑地辺りまでの探訪に留まらざるを得なかった。

その後、本郷駅前の地図で再確認。
前述の説明にあった川とは植田川の事と思われた。県道219号線を北上して、ミスタードーナツの前を通過して左折、直線にして2キロメートル余りの所に、前述の「高針牧の交差点」や「西山本通」がある。
推測だが小人の家は「山本通3交差点」から県道59号線「高針牧交差点」までの間の植田川沿い辺りに在ったのではないかと思われた。
次回、名古屋方面を訪れる時に再び何か手掛かりが無いか探してみようと思う。

余談だが、「小人の家」と呼ばれる心霊スポットは福岡県北九州市の河内貯水池、北海道旭川市春光台(注2.)、兵庫県三田市などにも存在し、筋肉少女帯で知られる大槻ケンヂが三柴理を「小人の家」(所在不明)を見に連れて行ったというエピソードもある。
また、埼玉県比企郡吉見町に在る吉見百穴は、大正時代の研究で古墳時代後期の横穴墓であると分かるまで坪井正五郎氏の提唱するコロポックルの住居であるという説が信じられていたという話などもある。

注.1 正確には「死後さばきにあう」。日本各地に在る通称“キリスト看板”と呼ばれるもの。
宮城県伊具郡丸森町にあるキリスト教系の団体、聖書配布協力会が布教のため設置している物であり、特にこの小人の家だけにあたっというものではない。

注.2 心霊スポットという噂が有るが、実際は個人のお住まいの様である。






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