暮見トンネル

暮見トンネル
勝山市街を抜け国道157号線を白山市方面に北上して行くと暮見トンネルが見えてくる。
トンネルを抜けた所には栃の木と名水の集落「栃神谷」がある。
福井と金沢を結ぶ主要な幹線道であり交通量もそれなりにあるが、このトンネルに幽霊が出るという話がある。

暮見トンネル西方には、トンネルを迂回するように旧道が走っており、そこには通称「旧暮見トンネル」とも呼ばれる「暮見スノーシェッド」(銘板には「暮見スノーセット」と表記されている)がある。勝山市の『勝山市トンネル等個別施設計画 平成30年10月』によると、「竣工年度:不明」とあり、赤く錆びたアーチ形の鋼材で構成されたスノーシェッド(注1.)である。照明設備はあるものの老朽化が激しく、内部は連続カーブとなっていることもあり一面漆黒の世界となっている。
こちらも心霊スポットと言われており、むしろ雰囲気はこちらのほうが十分過ぎるくらいだと思われる。
前出の『勝山市トンネル等個別施設計画 平成30年10月』では、暮見スノーシェッドについて、主梁、横梁等の腐食、照明灯具の腐食が激しい事から、「早期措置段階 構造物の機能に支障が生じる可能性があり、早期に措置を講ずべき状態。腐食部材交換、塗装塗替、照明灯具交換が考えられるが、施設の必要性を再確認し場合によっては撤去を検討する。」と記されている。
現在暮見トンネルが供用されていることから、何れ暮見スノーシェッドは撤去される運命にあるのではないかと思われる。

参考データ
・暮見トンネル・暮見スノーシェッド
路線名国道157号線路線名
延 長557.0m延 長124.0m
幅 員8.0m全幅員7.5m
高 さ4.5m高 さ
竣 工昭和55年(1980)3月竣 工不 明
施 工K.K 西村組施 工

注1. 雪崩や落石、土砂崩れから道路を守るために作られたトンネルに類似の形状の防護用の建造物。覆道、覆い工、洞門工、シェッド、シェードともいう。雪対策のものをスノーシェッド、岩石対策のものをロックシェッドといい、両者を兼ね備えるものもある。



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