トンネルに挟まれた廃屋

廃屋のあった場所は更地となっていた
福井県のある海水浴場の近く、県道に設けられた二つのトンネルとトンネルの間に二階建ての廃屋が建っていた。
どの様な曰く因縁があるのかは定かではないが、心霊スポットと言われている。

まだ建物があった頃の画像(2014年撮影)を見ると、二階建ての民家で、一階部分から棟続きの様な形でスナック風の建物が繋がっている。店舗と思しき部分はコテ波、或いは連波仕上げ、扇仕上げと呼ばれる大きな波が連なったような模様の外壁に、二か所ある入り口にはアーチ型の装飾に煉瓦をあしらわれていた。
外壁の一部は剥落しており、廃屋となってかなりの年月が経っていると思われた。
周囲にはタイヤ、数台のブラウン管テレビ、照明器具、消火器、イスなどが積み上げられている。

令和4年(2022)4月、ここを訪れた時には既に建物は解体され、更地となっていた。
写真を撮っていた時、背後の竹藪から突然「ドサッ!」という何か大きなものが落ちるような音が聞こえてきて、一瞬ビクッとなった。動物か何かがいたのだと思うが、後にも先にも音がしたのが一度だけというのが何か不気味だった。

すぐ側には若狭と丹後の国境があり、かつて所領を巡って若狭小浜藩と丹後田辺藩の間で戦があった。小浜藩は田辺藩との戦に備えこの辺りに足軽を住まわせていたという話があるらしい。
(若狭小浜藩と丹後田辺藩の間で戦があったという話は確認出来なかった。)



本ページはフレーム構成となっております。
左端にメニューが表示されていない場合はこちらからどうぞ。