京都府福知山市にある三段池公園。
時の福知山藩主、松平忠房により潅漑用池として作られた三段池を中心に、体育館、植物園、動物園、児童科学館、テニスコートなどの施設があり、多くの人の憩いの場所となっている。 しかしその反面、園内には数基の古墳があり、隣接して墓地も数箇所見受けられ、また城址(猪崎城址)などもある。 そして、何より公園の名前にもなっている三段池は自殺の名所という側面を持っている。その事に関係するのかどうかは解らないが、昼間でも心霊写真が撮れるという話を聞いた。 これまでに多くの入水自殺があり、なかには親子の無理心中もあったと聞く。それ故にか、夜はまた違った独特の雰囲気が漂っている。 ここを訪れた時、ここにまつわる奇怪な話を聞いた。 それは、ある学校の先生が遠足の下見にこの公園を訪れた時の話だった。 一通り下見も終った頃にはすでに夕方になっていた、そこで先生は公園のトイレに入った。小用をしていて、何気なく前を見ると正面の窓から誰かが覗いている。しかし、よく見るとそれはガラスに映った自分の顔だった。 自分のそそっかしさに苦笑いしながら、その先生は用をたしもう一度その窓を見上げると、なんとそこには青ざめた顔で白目をむいた自分の顔が映っていたそうだ。 何が起こったのかわけも解らず驚いてトイレから飛び出そうとしたその先生が次に見たものは、トイレの入口にぶら下がった自分の首吊り死体だったという。驚いたその先生は余りの恐怖に我を忘れ一目散に逃げ帰った。 その数日後である、その先生は突然亡くなったという・・・
余談になるが、同じ京都にある円山公園(京都市東山区)のトイレでも自分の首吊り死体に出くわす事があるという話を聞いた。 |