暮坂峠
暮坂峠
兵庫県の山間部、香寺町と夢前町の境に位置する所に暮坂峠はある。
余談だが同じ名前の峠が群馬県にもあり、ここ(群馬県の暮坂峠)は若山牧水が旅の途中に通った所として有名で、峠には牧水の銅像と「枯野の旅」の詩碑が建っている。

兵庫県の暮坂峠は山間部のひっそりとした静かな峠で、頂上には地蔵尊が祀られ往来の安全を見守っている。
そんな山間の静かな峠だが、これまでに二度(三度という話もある)死体遺棄事件があった。
ひとつは昭和60年(1985)か同61年(1986)頃の事。ここに女性の死体が遺棄され、白骨化した状態で発見されるという事件があった。
以来、この峠には深夜から未明にかけて赤い服を着た顔の半分が白骨化した女性の幽霊が現れ、峠を行き交う車をじっと見ているという。彼女は今もこの峠で自分を殺した犯人が通るのを待っているのだろうか。
また、此処に現れる女性の幽霊は犬を連れていたという話もある。
そして、平成12年(2000)9月には姫路市亀山の無職 山本修(当時 47)とその妻香代(当時 36)が当時6歳だった妻の連子を虐待死させ、遺体をここに遺棄するという事件が起こっている。
その時、山本修は子供の身元が分かない様にと、頭部に石を投げ落とすという鬼畜の所業を行っていた。
発生年月日、死因等は不明だが姫路市内の会社経営者の男性の遺体がここで発見されるという事もあったようだ。

同じ名前の峠でありながら、かたや若山牧水ゆかりの地、かたや死体遺棄事件の現場とは何とも遣る瀬無い話である…






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