西神中央

随分と昔、人々で賑わう西神中央に昼夜を問わず幽霊がいる(出る)という話を聞いたことがある。
場所は大型ショッピングセンター前に広がる広場の噴水の辺り、見える人にはそこにいくつもの霊が集っているのが見えるという。

西神中央はその名のように西神ニュータウンの中心部を形成し、1987年(昭和62年)神戸市営地下鉄西神・山手線の終着駅として西神中央駅が開業。令和3年(2021)には西区役所が玉津町より西神中央駅前へ移転、駅周辺には商業施設、公共施設が整備され、駅を中心として西神住宅団地が広がっている。
西神ニュータウンの開発が始まったのが昭和47年(1972)、10年後の昭和57年(1982)に西神住宅団地が街開きした。
「学園都市の落武者」 では、何故ニュータウンに不釣り合いと思われる落武者の幽霊が出るのかについて考えたことがあったため、西神ニュータウンでも過去に何かしらの合戦などがあったのかと思い調べてみた。開発が行われる以前のこの辺りは山林で、現在の西神1号線の辺りが細長い谷になっており、そこに僅かに水田が広がっているという長閑な山村だったようである。小規模な衝突はあったかもしれないが、源平や戦国の時代に合戦があったという記録は見当たらない。
噴水のある(あった)広場に霊が集って来るという話だけで具体的な内容が分からないが、落武者の幽霊だとすればそのように表現されていたと思うので、いるとすれば比較的?近年に亡くなった方の霊なのかもしれない。
広場のすぐ東に建ち並ぶ高層住宅では、平成3年(1991)頃、平成20年(2008)頃に飛び降り、同20年(2008)頃、広場の西の高層住宅でも転落死と思われる事故が起こっている。(※ 噴水が停止(廃止)される以前に発生したもののみを記載。)
近傍で飛び降りなどが起こっているからといって、すぐにそれとこれを結び付ける気はないが、可能性のひとつとして参考までに書いている。

何に基づいてそのような言説が広く一般に言われるようになったのか私には分からないが、「霊は水辺に集まりやすい」、「霊は(墓場などより)賑やかで人が多く集まる場所に寄ってくる」というものがある。
その法則に従えば人々で賑わうショッピングセンターの前にある噴水は霊が集まりやすい場所ということになるのかもしれない。

噴水は15年以上前(2009年頃?)に停止(廃止)され、現在は花壇となっている。
噴水(花壇)部には伊佐 周(いさ あまね)氏の作品「そよかぜ」(手を繋いだ男の子と女の子のブロンズ像)が設置されている。
噴水が停止された正確な時期は未確認だが、関西の野外彫刻を扱われたサイトに平成18年(2006)5月に撮影された同作品の画像が掲載されており、それを見ると、像の台座下部に水が湛えられている様子が確認出来る。
西神中央および周辺の地域情報を紹介したブログの2009年4月の記事には「噴水元へ返らず」、「花壇になっちゃった」とあり、同作品の周辺が花壇になっている画像が掲載されている。噴水が停止された時期はこの頃と思われる。

噴水が無くなった今も霊はそこに集まっているのだろうか。

余談になるが、西神南ニュータウンの開発時に母子の幽霊が頻繁に目撃されたという話もある。
この話も何れ稿を改めて書きたいと思っている。

※おことわり
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