廃教習所から廃線を辿る(3/4)


奇怪な石碑

続いて、以前にchanshin氏から奇怪な石碑があると教えて頂いていたあるお寺へと向かった。
そこは、聖徳太子ゆかりの「日本三体地蔵尊」として有名な古刹だった。


境内に建つ巨大な自然石の石碑。
石碑の方が手前に在るため余計に大きく見えるが、それでも背後に立っているポチョムキン氏と比較して戴ければその大きさが分かって頂けることと思う。


石碑正面に彫られた顔。
人間の顔が割れ、中から現れた骸骨の様な顔が割れ、更に中から仏の顔が現れている。


一見不気味だが、これは京都西往寺の宝誌和尚立像(京都国立博物館預かり)にインスパイアされたものかと思われる(注1.)


先ほどのお寺の近くにある墓地にも同様の石碑があるとchanshin氏に聞き、氏に案内してもらう。
それは個人の墓碑であったが、そこには先のお寺で見た物と同じ様な顔が彫られていた。


お寺にあった石碑と同じ様に、こちらも骸骨の様な顔が割れて中から新しい顔が現れている。


同墓碑を撮影したところ中央から赤褐色の光の玉がこちらに向かって飛び出している様な写真が写った。


注1. 京都西往寺の宝誌和尚立像
京都西往寺の宝誌和尚立像は顔の中央が割れ、中から十一面観音が現れているという姿をしている。
これは、中国の梁(りょう)の武帝が絵師に和尚の肖像を描くよう命じたところ、和尚の顔が割れて中の菩薩が次々と変化するため、結局その顔を描く事が出来なかったという故事による。

参考
・重文 宝誌和尚立像(京都国立博物館HPより)
https://www.kyohaku.go.jp/jp/theme/floor1_2/f1_2_koremade/post_3.html




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