廃教習所から廃線を辿る(4/4)


福知山線廃線跡

最後に福知山線廃線跡を歩く。
廃線跡には今も往時の枕木が残っていた。


保線員用の見張り台が今も当時のまま残されている。


残された枕木を眺め、物思いに耽るS氏。


線路から武庫川を望む様にシャッターを切ったところ、流れる二つの光の玉が写った。
ワイヤー(平行に走る2本の細い線)の向こうは断崖(川)なので人がこちらに向かってライト等で照らす事は考え難く、当時我々のほかに人は居なかったはずである…


高座岩。
武庫川渓谷最大の巨岩で、この岩の下には竜宮城に続く道があると言う伝説がある。
旱魃の時には白馬を生贄とし、その生首をこの岩の上に乗せ雨乞いをしたと伝えられる。
それは、この岩を汚された竜宮城の乙姫が岩の上に付いた血を洗い流すため、雨神に頼み雨を降らせるからだという。

白馬を生贄にしても雨が降らない時は、時として若い娘が生贄にされたという話もある…


北山第一トンネル。
全長318m、トンネル内には当然照明は無く、昼でも照明がないと通行は困難である。
生瀬から武田尾に到るまでに6~7箇所のトンネルがあり、何れのトンネルか定かではないが、トンネル内で怪奇現象に遭遇したという話を幾つか耳にした。


北山第一トンネル。


わずかな明かりを頼りにトンネル内を歩くポチョムキン氏(左)とコウさん。(北山第一トンネル内)


二人が歩いているその左側の壁に老人の顔の様なものが見える…


老人の顔らしき部分を拡大したもの(赤色囲み部分)。
また、人によっては髪をだらりと垂らした逆さまになった大きな女性の顔が見えるという(青色囲み部分)。


延々と漆黒の世界が続く。


鉄の扉で塞がれたトンネルらしきものを発見。


中を覗くと手掘りのトンネルが奥の方まで続いていた。
周囲は鉄骨の枠組みと板で補強されている。


同上。


廃線の全行程を歩くと7kmほどあり、加えて深夜ということもあって適当な所でUターン。
また来た道を戻って帰路についた。



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