変電所裏の山 1
ご投稿 : F 様


この話は、F様がクワガタ採集にある変電所の裏山を訪れた時の事。
違う日に違う方と訪れたにも拘らず、同行された方が全く同じ様な事(幽霊の目撃談)を話されたという不思議な体験談である。

○○変電所(管理人修正)から、細い林道を登るとキャンプ場が右手にあります。
そこに車を停め、更に林道を10分程登り、腐ったクヌギが左手に見えたら、山の中(道はありませんが)に入ります。
中はクヌギ林です。
林道は右手の川に沿って、まだ登っていきます。

さて私は以前から、この林道が嫌でした。
車を停めてから歩くと、誰か沢山の人が、後ろから付いてくる感じがしていました。
しかも林道は、川沿いなのか、いつも冷んやりしています。
また川の辺りから数人がジッと、こちらを見ている気がしていました。
まぁ気のせいと考えていましたが、私は時々「こら!」と川に向かって怒鳴っていました(怖いからです)
ところが、クヌギ林の中は不思議と、そんな感じはしませんでした。

B君と、採集に行った時です。
○○変電所から、口数が少なくなりました。
車を停めてから、林道を歩いている間は、私が話ししても上の空です。
「はは〜ん、ここ出るなぁ」と感じました。
B君は霊を感じると、黙ってしまうからです。
ところが、クヌギ林に入ると、喋り出しました。
でも帰りの林道では、また黙ってしまいました。

「Fさん、よくあんな場所、一人で行きますね…」
帰りの車中、B君は言いました。
B「あの林道、思い切り霊道ですよ。下から、いっぱい霊が登ってきてますよ」
私「いや実は、俺もあの林道は嫌な感じはしていたんだ。でも見えないけどな…」
B「まぁ林道の霊は、何もしないけど…ヤバいのがいますよ」
私「まだ、何かいるの?」
B「林道沿いに、川があるでしょ?あそこに、ズラリといるんです。俺らの方を警戒して、ずっと見ていました」
私「ヤバいの?」
B「何もしないと思いますけど…林道の先に、滝とか神社みたいなものが、あると思うんだけど…そんなの、あります?」
ゾッとしました。
コイツが、そんな事、知っている筈が無い…
知っている人は、かなり限定されたマニアだ。
そうなんです。
あるのです、滝も神社も…

鎌倉時代、時の権力者だった北条何とか(教科書に出てくる人です)が、隠居した際、民衆の幸福を願い、世捨て人となり諸国を旅しました。
(管理人注.鎌倉幕府第五代執権 北条時頼、後に出家して最明寺入道と号した。)
その途中、8年間、この地で過ごしたそうです。
故に、この地は“鎌倉”と言います。

B「死んだ人が、そこに集まって、成仏するのかも…」
B「川沿いの霊は、成仏出来ずに滝に流されたのかも…。そこのところはわかりませんけど…」
B「クヌギ林の中は、雰囲気は気色悪いけど、何もいませんよ」

私らクワガタ仲間では、ミヤマが沢山採集出来るので(しかもデカいものや、ホワイト・アイも採集出来ます)“ミヤマ天国”と呼んでいます。

「変電所裏の山 2」につづく…






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