いる場所

ご投稿 : F 様

2010-03-08

この話はF様が北摂地方のある山道で体験された話である。

さて、クワガタ採集をしておりますと、その手の話しは、沢山あります。
そこは、一般の人もよく採集に来る場所です。
その話しは、霊の見えない私からみると、「嘘だろ~?」と思うような話です。

前出のB君(「奇妙な一致」参照)と、その場所に行きました。
元々私も、なんか嫌な感じはしていましたが、クワガタがよく採集できるのでよく行っています。
と、B君が気分が悪いと言い出しました。
「おい、ここ(幽霊が)出るのか?」と私が訪ねると、一言「はい・・」
「またか・・どこ行っても幽霊ばかりで・・」
私は不機嫌でした。というのも、どこに行っても、今回は全然採れないからです。
その採集ポイントには、池の端にクヌギが1本あり、私はよく足を滑らします。
そのクヌギに近づいた時、B君が「そこ、行ったらアカン(駄目)」と大声で言いました。
「池から・・池から手が・・」
「あ~ん?何訳わからんことを」と私はクヌギに近づきました。
その時、足がズルッと滑り、池に落ちそうになりました。
今まで全くのボウズ続きでイライラしており、足が滑ったのは“その手”のせいと思ったらイライラが爆発しました。
「なに、さらしとんじゃァ、このクソ餓鬼がぁ!」
と、池に向かって蹴りをいれ(勿論、空をきっていますが)
「しょうもないこと(くだらない事)しとったら、ブチ殺すぞ!」と怒鳴りました。
と、B君曰く「怒鳴ったら、手が消えた」というのです。

そのクヌギは、はずれでした。
余計にイライラしながら、奥へと進みました。
B君は、奥の方へは行きたくなかったようです。
なぜなら、まわりに数人の幽霊がいたからです。
私は見えませんので、ズンズン奥へ行きました。
と、私が歩を進めると、幽霊はパッと消えるというのです。
奥にはクヌギが7~8本あります。
ここは、私でさえ、幽霊がいるのでは?と思う場所でした。
「ここ、マジでやばいですよ・・」B君は泣きそうになりながら言いました。
「あほぉ、ここは採れるとこや」
ところが、ここも駄目。またもイライラしました。
「Fさん、あそこ・・いるし・・」
「どこ?あそこか・・。」私は、“その場所”に向かって怒鳴りました。
「おのれ、喧嘩売っとんのかい」

後日、昼間に行くと、たまたま土地の所有者に出会いました。
クワガタの話しをしていましたら、こんなことを言い出しました。
「あの池、気をつけとけよ。以前、死体があがってなぁ。身元不明や」
「奥の方のクヌギ林なぁ、もう4回、首吊りがあってなぁ。えらい迷惑や」
「夜中、水門開けに通るけど、時々おるでぇ。兄ちゃんも、よう行くなぁ」






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