卍 谷

No Image 以前、Yさんという方に、「卍谷と言う場所に墓地が有って、そこに肝試しに訪れた数人が突然おかしくなったらしいよ」という話を教えてもらった。
ただ、その話を教えてくれたYさんも人から聞いた話なので詳しい事は知らないとのことだった。

卍谷の墓地に肝試しに来た数人がおかしくなった…
話の内容も然ることながら、「卍谷」という一度聞いたら忘れられないインパクトのある場所は何処にあるのだろう、探してみるがそもそも「卍」の付く地名自体が日本全国どこを探しても見付けられない。
唯一、『大阪伝承地誌集成』(平成20年、三善貞司 著 、清文堂出版)に、大阪の堂島に在る薬師堂の前の道がかつて「卍が辻」と呼ばれていたという記述がった。この道はどちらから通っても一度は突き当たり、他の辻に出られないために「卍(まんじ)が辻」と呼ばれていたという。

話が逸れてしまったが、答えは意外にも身近な所にあった。
「卍」という字面に捕らわれ過ぎていて肝心な事を見落としていたのだ。
察しの良い方なら既にお気付きのことだろう、「卍谷」→「まんじだに」→「まんちだに」→「満池谷」、つまり「卍谷」とは手振り地蔵で有名な西宮市の満池谷(墓地)のことだったのだ。
おそらくは、伝言ゲームの様に人から人に伝わる間に「まんちだに」が「まんじだに」に変化したのだろう。
何故もっと早く気が付かなかったのかと、思い返しては苦笑いするばかりである。






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