死へ誘う女

―もう駄目~様からのご投稿―




それ「焼け爛れた男」参照)より遡って3年前のこと。
当時バイクで山を攻めるのが流行っていて、友人と二人で早朝に出かけました。
朝の空気が心地良くて最高の気分で走っていると、友人の様子がおかしい。フラフラしてる。
後ろを走っていた私も何だか変な感じに…
それまでの爽やかな空気は消え失せ、あたりも薄暗い感じに。
その時前を走っていた友人が転倒しました。
フラフラと走っていたためコテンとこけました。
なのに友人の悲鳴とともに倒れて静止していたバイクがズルズルとガードレールの方、つまり崖下めがけて動きだした。
ハンドルにジャケットが引っかかった友人もろとも…
5m程後方にいた私に見えたもの、白っぽい服を着た髪の長い女性が崖の上に浮かび友人の方を向いてゆっくり笑いながら手招きしている。
これはヤバイ!と思い急いで友人の元に走り、彼の身体に手を回して踏ん張りましたが、尚強い力で引きずられました。
私はその女に罵詈雑言を浴びせ続け、頭の中でお経を唱えました。
結局ガードレールの下にタイヤが滑り込んだものの、エンジン部分とハンドルが通らず転落は免れました。
手招きしていた女の姿も消えてました。
後で聞いたところ友人の頭の中で「死ね~死ね~」と女の声がしていたそうです。
手招きする女の噂は聞いていたけど、実際にいるなんてかなりの恐怖でした。
今思えば1「焼け爛れた男」参照)で起こった場所と2(本章)で起こった場所バッチリ一緒ではないものの、かなり近い位置でした。





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